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カロリーナ・コストナー:まだキャリアを終えるとは決めていない

リプニツカヤポゴリラヤのインタに続き、コストナーのインタも抄訳してみました。怒涛の更新です。日曜で良かった。

カロリーナのインタは深いですね。いろいろなことを考えつつも、きちんと自分の中で整理しているという印象を受けます。前のロングインタでもその印象は同じでした。これからの彼女が楽しみです。まだキャリアを終えるかどうかわからないと言ってますしね。

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カロリーナ・コストナー:まだキャリアを終えるとは決めていない


http://rsport.ru/figure_skating/20140329/739371607.html
アンドレイ・シモネンコ

キャリアを終えるかどうか、まだ決めていない。ワールドまでは、そんな決断を下すことは私にとって難しすぎた。これが最後の演技だって思いながら滑るなんてできなかった。これから日本に3週間とどまって、ツアーに参加する。ショーに出ることが気に入るかどうか、見てみる。いずれにせよ、私はスケートを続けるし、スケート靴を箱にしまったりはしない。今はまだ、たとえば1年後にどんなことを思っているかはわからない。今は、私の身体がちゃんと機能していて、様々な面で進歩していると感じている。

人生というのは、とても面白いもの。まったく行くとは思っていなかった方に連れてかれることもあるけど、そこに人生の美しさがある。ソチまでははっきりとしたプランがあった。私に何がどのように起きるかをちゃんと知っていた。でも今、オリンピックのメダルを獲ってから、1つの輪が閉じたと感じている。これはまったく新しい感覚。今、この感覚が私をどこに連れて行くのか見たいと思ってる。だから、数ヶ月は計画を立てたくない。

ワールドに出場することの本質は、結果だけではなくて、自分を限界で機能させることができるかということでもある。それが求められるときに、自分の限界を広げられる。今日はそれがうまくいなかったから、その失望を隠すことができない。本当にもう一度心からやり直したいと思っているプログラムについて語るのはとてもつらい。でもやり直しはできない。それがスポーツだから。演技は一度だけ、それで最高に遂行しないといけない。

テーマ: フィギュアスケート | ジャンル: スポーツ

(追記あり)アンナ・ポゴリラヤ:「木製のメダルというのは悔しいけど、今はこれでいい」

リプニツカヤのインタに引き続き、ポゴリラヤのインタを抄訳しました。今回のインタビュー、内情をいろいろぶちまけてて面白かったです。率直に言うと、ポゴリラヤは、良く言えば素直、悪く言うと何も考えないで発言しているような感じがして、そんなこと言っていいの?的なことを言ってくれるので訳していて楽しいですね。今回もいろいろ言ってくれています。

でも、ポゴリラヤに対するインタビュアーの風当たりがきついですよね。「他の国の代表となることは考えたことはあるか」とか、「ペアに転向するのはどうか」みたいなことをストレートに聞いていて。おそらく、アーニャがそういうことを気にしない人で、何でもしゃべるキャラクターだというのが浸透しているのか、記者との関係が良いんじゃないかなと想像しています。

では、どうぞ。

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アンナ・ポゴリラヤ:「木製のメダルというのは悔しいけど、今はこれでいい」


http://fsrussia.ru/news/1185_anna-pogorilaya-obidno-chto-derevyannaya-medalka-no-poka-eto-horosho/
オリガ・エルモリナ、さいたま

(アーニャ、いつもどおり与えられた状況から最大限を引き出せましたか?)
ええ、頑張った。

(今回もまた、ロシア選手権のときよりも落ち着いてましたか?)
そのとおり。ロシア選手権後ほどの不安はなかった。そのときはとてもがっかりしてたから。今はまったく反対。

(ユーリャ・リプニツカヤのあとにリンク・インするのは大変だったのでは?)
浅田真央のあとに滑るんじゃなくて嬉しかった。彼女の演技のあとは、何も聞こえなくなるくらい観客が拍手をするから。その熱狂のせいで頭がクラクラしてくる。ユーリャのあとはもっと落ち着いてた。

(フリーを滑る前はどんなことを考えていましたか?膝は震えませんでした?)
いえ、震えることなんてなかったし、何の問題もなかった。自分の歓びのためにプログラムを滑りきろうと思ってた。そうすれば、他の人もみんな私と同じように楽しんでくれるって。そんな思いだけだった。そして、そのとおりになった!

(もしシーズン始めに、あなたは世界選手権に出て4位になると言われたら、信じられましたか?)
いえ、信じなかったと思う。何が起こるかなんて誰がわかるっていうの?怪我をしたかもしれない。ワールドの直前にも転んで頭を打って、脳震盪かとも思ったくらいのこともあったし、その後また転んだ。いろんなことがあった。だから、わからないけど、信じなかったと思う。もちろん、木のメダルというのは悔しいけど、今のところはこれでいい。

(このワールドで何が一番楽しかったですか?)
一番嬉しかったのはフリーの演技のあと。「終わった!撃ち尽くした!」って思った。キツかったから。

(フリーで銅のスモールメダルだったって知ってますか?)
しらない。まだ見てない。でもどうでもいい。自分ができることすべてを出し切ったから。

(どんな状況でも最大限を発揮するという資質は普通の生活でも発揮されますか?)
そうだと思う。たぶん、性格がそんな感じなんじゃないかな。練習でも、疲れてたりとか単にやりたくないからといって何かを最後までできないときは、良心が痛みだす。勉強でもそうだし、どこでもほとんどそう。

(難しい状況には気が滅入りますか、それとも逆にモチベーションになりますか?)
状況による。たとえば、今まさに文学や代数、物理、幾何、生物、ロシア語の進級試験があるんだけど、全然そそられないし。

(つまり、教科書を持って日本に来たと?)
「父と子」を持ってきたけど。

(ロシアのフィギュアスケート界には才能ある女の子がとてもたくさんいます。世界選手権はどんな感じだったと訊かれたら、彼女たちにどう答えますか?)
普通の大会だって言う。ロシア選手権とか、ロシア・カップ、グランプリと同じような大会。それに向けて練習しなくちゃいけないって。

(ここで最強のスケーターたちに交じって練習したのは気分は良かったですか?それても緊張しましたか?)
考えたこともなかった。もちろん最後の練習で集まったけどすぐに別れたし。みんな自分は自分で、自分の中に入り込んでたから、他の人のことなんて考えてなかった。自分たちにとってこれがワールドで最後の練習だっていうことが大事だった。

(ジュニアからシニアに移ることで何か追加的な問題がありましたか?)
私はとくに目標も立ててなかったから、楽だった。私の最大の課題は、各大会で自分とコーチにとって良い滑りをすることにあった。

(でも、あなたは4位なんです。そのことはあなたにとってどんな意味がありますか?)
同じような精神で続けなくちゃいけないってこと。今回素晴らしい演技ができたから、つまり次の大会に向けても同じように、あるいはもっと良く準備をしなくちゃいけない。

(来シーズンは難しくなると?)
難しくなる。だって、レーナ・ラジオノワも出てくるから。彼女とも争って、ユーロやワールドの選手に選ばれなくちゃいけない。ワールドは3人出られるんだっけ?

(はい、あなたとユーリャがチケットを3枚もたらしてくれました。ところで、技術点ではあなたがどのライバルより上を行っていたことは嬉しいですか?)
そのことは今知った。今、嬉しくなった。

(ロシアでは女子の代表チームへの争いがとても激しいので、他の国の代表として出ると決める人もいます。そんなことを考えたことありますか?)
そんなアイディアは冗談でしか思ったことない。私はウクライナの代表として出るっていう選択肢もずっとある。両親も親戚もみんなウクライナ人だから。でもそんな可能性は考えてない。競争が少ない国の代表として演技をし始めたとたん、結果は落ち込んでいくでしょう。代表に選ばれないといけないという努力をする必要がなくなってモチベーションが落ちるから、結果も落ち始める。

(ペアで自分を試すというのもありますが)
それだけじゃない。以前は、アイスダンスかペアをやらせたかったみたい。痩せてて、背が高くて足が長いから。でも成長期が少し影響して、今は誰もどこにも呼んでくれない。ジャンプもできるしね。

(女子をコーチするのは難しいとコーチはよく言っています。どう成長するか、体重が増えるかわからないから。あなたはこの先の変化を恐れていますか?)
体重はそんなに増えることはないと思う。身長?パパは174センチでママは165センチ。でも私はママに似ていて、兄はパパに似てる。兄はもうパパより背が高いの。

(つまり、このテーマはもう検討済みだと)
そう。体型は逆。兄はママに似て、私はパパ似。パパはとても痩せてるから。だから、期待してるの。

(シーズン始めのころは、あなたはもっと化粧が濃かったような印象がありますが)
ええ。ショートでは、タンゴのように普通に強めに化粧をすることにした。フリーは、ほら、ルサルカ(若くして死んだ女性の精霊)じゃない。化粧なんかしないでしょ。

(新しいプログラムのアイディアはありますか?)
SAYURIをやってみたかったんだけど、でもまずこれからは歌が入ってる曲も選べるから。それから、振付師とコーチとママで意見が合わなくて。ママはやりたくないって。私は金髪だけど、黒に染めたら似合わないからって。カツラもかぶってみた。あと、アジア人じゃないし。だからこれから探さないと。


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ユリヤ・リプニツカヤ:名誉というのは簡単なものじゃない。いつも笑顔が期待されるけど、したくてもできないこともある

世界選手権2014女子フリーですが、浅田がまた素晴らしい演技を見せて、優勝してくれました!本当に嬉しいです。用事があってリアルタイムでは見られなかったのですが、あとから録画をみて堪能しました。

さて、ロシアっ娘たちですがリプニツカヤが銀メダル、ポゴリラヤが4位と大健闘。とくにポゴリラヤはノーミスでしたね、素晴らしい演技でした。

演技後のインタビューがありましたので、リプニツカヤのぶんを紹介します。

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ユリヤ・リプニツカヤ:名誉というのは簡単なものじゃない。いつも笑顔が期待されるけど、したくてもできないこともある


http://www.sovsport.md/gazeta/article-item/698950
イネッサ・ラスカゾワ

(ユーリャ、今年は輝いて、いろんなことがあって、終わりのない年を過ごしましたね)
今のところ私の人生で一番幸せ。もちろん全部がうまくいったわけじゃないけど、大会すべてがいずれにせよ幸せな出来事になった。今年という年は、人生ずっと覚えてる年になると思う。ユーロの金メダル、オリンピックの金メダル…

(ワールドの銀メダルはなぜか言いたくないようですね)
そう、銀メダル。単にまだそこまで行ってなかっただけ。ワールドの銀メダルも。銀メダルを獲ったことにまだ実感がなくて。サルコウは失敗したけど、初めてのことじゃない。練習して、技術を改善して、サルコウが私をこれ以上裏切らないようにできると思う。もう話したけど、銀メダルだからといってがっかりは全然していない。この先、金メダルも獲れる。このシーズン、2つのオリンピック種目を経験できたことを考えれば。

(2つのオリンピックを15歳で、しかもその間は2週間だけでしたしね)
個人戦でも国別対抗戦のような滑りがしたいととっても思ってた。でも疲れが出たみたい。

(でも、名誉が突然現れました)
そう、名誉。でも単純じゃない。なぜ単純じゃないかって?外を歩いてて、誰かに気づかれて、本当に心から喜んで、近づいてきて、私からも同じような喜び太陽のような笑顔が出るのを待っているの。でも、気分が最悪のときもある。なんかにムカついてたりとか。でも、期待されてるのは笑顔だけ。やりたくもないし、できないのに。

(アーニャ・ポゴリラヤが言っていました。本当に良かった、浅田の後じゃなくってって。あなたは今日まさに浅田の後に滑りましたが)
彼女のこと、わかる。「本当に良かった」ってのも。観客は荒れ狂って、リンク中にモノが投げ入れられて。でも、もう中国でもあったことだし。でもそのときは今回に比べたら滑りはただもうひどいもんだった。今日のフリーについてはいうこともない。もうこの状況を自分のものにしつつある。このようなスケーターの後に滑ること、クリーンに滑ること。

(オリンピックでは転倒の後泣いていましたが、今は泣いてませんね)
このサルコウは練習でも1回おきに成功するくらいだったから。転んだときも落ち着いてた。頭にとどめたのは、あと全てをちゃんとやるということ。どうにかすぐ切り替えられた。だから、転んで、それだけ。立ち上がってその後を続けた。それからコンビネーションを後半に持ってきたんだけど、意味のないものだった。1つで得をして、もう1つは失った。

(ユーリャ、少しでも楽しみは感じられましたか、それと祖国に対する責任感が大きかったですか)
いえ、楽しかった。1万8000人の観客がいるんだから。みんなの前に出て行くこと…言葉ではとても言い表せない感覚。でもとても強い感覚なの。

(日本ではスケーターは神のように崇められますが、その熱狂には悩まされませんでしたか?)
慣れるでしょう。

(もう慣れたと)
まだ完全にじゃないけど、ほとんど。

(こんな名誉について夢見たことはありましたか?子供の頃とか)
考えたことなんてない。私にはスケーターとしての課題があっただけ。オリンピックで優勝する。世界で一番のスケーターになる。私にとっては、それは演技をして、メダルをもらって、ロシア国歌を歌うということ。その先は夢は展開してかなかった。

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もう1つ↓


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プルシェンコ:僕の大好きな羽生結弦が、オリンピックに加えワールド優勝したのは嬉しい

今日は怒涛の更新!

プルシェンコが、世界選手権の男子シングルについてコメントしています。最終グループしか見ていないとのことで、コフトゥンへのコメントについては避けていますが、羽生については記事タイトルのような発言をしています。

私は見ていないのですが、羽生へのコメントについて日本のマスコミからプルシェンコが引っ張りだこみたいですね。ゆっくりと休ませてほしいのですが…。

最後の段落は、自分のことを言っているのでしょうね。

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エヴゲニー・プルシェンコ:男子フィギュアスケートは難度を上げる方向に進んでいる


ボリス・ホドルコフスキー、イタル・タス
http://itar-tass.com/sport/1082563

日本で開催されている2014年世界選手権でのスケーターの演技を見ると、この種目の今後の発展は、難度を上げる方向に進むだろう。このような意見を、2度のオリンピック金メダリストであるエヴゲニー・プルシェンコがイタル・タス記者に語った。

世界選手権男子シングルでの優勝を飾ったのは日本の羽生結弦だ。2位も日本の町田樹で、3位がスペインのハビエル・フェルナンデス。ロシアのマクシム・コフトゥンは4位となった。

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この世界選手権では、プログラムの難しさと、その芸術的な構成要素を統合する傾向が目に見えて現れている。今や、フリーで4回転を2つ跳んでも誰も驚かなくなった。今後男子フィギュアスケートがこの方向で向上していくことに疑いはない。その先にはクワド・ルッツや他の4回転を使った難しい組み合わせが待っている。

僕の大好きな羽生結弦が、オリンピック金メダリストのタイトルに加えワールドでも優勝したことはとても嬉しい。残念ながら、見られたのは一番強いグループにいるスケーターの演技だけだったので、マクシム・コフトゥンの滑りについては何も言えない。次のワールドでロシア男子に2枠できたのは良かった。

ワールドに出場するスケーターは、シーズンを通してコンディションを保っている。スケーターの多くはまさにワールドにピークを持ってきて、日本でシーズン最高の滑りを見せてベストの点数をもらっていた。中にはオリンピックで力と感情を使いきってワールドを欠場するようなスケーターもいるが、それは珍しくないことだ。

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マクシム・コフトゥン:「新しいプログラムに取りかかるのが待ちきれない」

ワールド男子フリーが終わって、羽生が優勝、町田が2位とワンツーフィニッシュでしたね!いやー、本当に素晴らしい演技を2人は見せてくれました。特に町田はショートとフリーを揃えてくれて涙が出ましたね。あと、ジェレミー・アボットが優秀の美を飾ってくれて本当に嬉しかった。

今シーズンの男子のベスト・プログラムは町田のショート「エデンの東」ですね。

さて、今回のワールドではマクシム・コフトゥンがなんと4位に入って、ロシアに待望の2枠をもたらしてくれました。演技にはミスがあって100%の出来ではなかったのですが、それでもいい演技を見せてくれました。コフトゥンのインタビューについては、ロシアぶろぐ(仮)さんで訳されているものがありますがそれとは違うインタを訳してみましたので、紹介します。

ジュニアでやってたのに、昨年のシニアワールドに急遽出場することになって、オリンピックの枠取りという重責を一身に背負ったコフトゥン。「できないプログラムじゃなくて、できるプログラムを組めるのが嬉しい」という言葉に、この1年半背負ってきたものの大きさがうかがえます。

タラソワコーチのコメントはこういうものでした。



ここ1年半の経緯については、うーん、左側の人物別タグの「プルシェンコ」と「コフトゥン」を見るとちょっとわかるかも?

来シーズンのプログラムがすごく楽しみですね!
それでは、以下、どうぞ。

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マクシム・コフトゥン:「新しいプログラムに取りかかるのが待ちきれない」


エレナ・ヴァイツェホフスカヤ、さいたま
http://winter.sport-express.ru/figureskating/reviews/42777/

世界選手権
フリーで最初に予定されていた4回転サルコウの失敗でも、コフトゥンをひざまずかせることはまったくなかった。いずれにせよ、コフトゥンがミックス・ゾーンで記者の前に現れたときには、表彰台まであと一歩のところに留まったことに失望しているような表情は彼の顔からはまったくうかがえなかった。

4回転サルコウのパンクについて、コフトゥンはこう語った。

本当は、2つめの4回転ジャンプ、トウループの方がもっと心配だった。ショートでもそうだったんだけど。サルコウには自信があったから。サルコウは練習でもウォームアップでも問題はなかった。入りをもっと厳格にしたいと思っていた。ウォームアップで試したときはうまくいっていた。最後の跳び上がる部分、エッジからトウに出る直前に、足が突然震えたんだ。もう映像を見てみたんだけど、トウに出られずに、エッジの真ん中で跳び上がってしまっていた。こういうときはひどい転倒をするときもある。自分でも何度も見たことがある。ある意味で運が良かったとも言える。

(本当にがっかりしてないんですか?)
もらった点数は悪くないし、コーチの1人であるピョートル・チェルヌィショフは、目に見えて進歩があると言ってくれた。シーズン始めの大会でこんな失敗をしたら、プログラム全部がただダメになってしまっていただろうと。でも今回は最後まで滑りきって、すべてやり終えた。自分でも、他のエレメンツに影響を出さずに、滑りながらミスを分析することを覚えたと滑りながら感じた。

今はもう新しいプログラムに早くとりかかりたくてたまらない。来シーズンの大会でやろうと思っている新しいエレメンツの数はかなり多い。ずっと練習してきたから、持久力の面でも、ジャンプの面でも、スケーティングや表現の面でももっと上に行くことができると自分で感じている。

(新シーズンはどこから始める予定ですか?)
まずは体力と持久力をつける訓練から。すでに何人かの専門家と話をつけているけど、詳細にはまだ話したくない。

(4位という順位には満足していますか?)
日本に来る前から、どの順位になるかというのはそこまで重要じゃないと話していた。実際にそのとおりだ。なによりもやりたかったのは、2つのプログラムをクリーンに滑りきることだった。この課題が100%できたとは言えないけど、コーチはパフォーマンスを見て喜んでくれたようだ。ただ、物事の見方がちょっと違っている。自分では、理由は明らかだけど具体的な演技についてはあまり満足していないという評価。コーチはもう少し先を見ていて、その意味でこの結果を前向きに受け止めている。

良かったと思えることもいくつかある。まず、ミスのあとに集中力を失うことがなかったこと。2つ目は、かなり体力をつけたということ。シーズン始めよりもプログラムを滑るのがかなり楽になった。緊張に対処することも覚えた。でも、その意味で日本というのは、演技をするのに簡単な場所ではないけどね。日本ではいつも観客がとても多いし、暖かいんだ。いつも練習してるCSKAは、リンクの温度はだいぶ低いし滑るのもシンプル。蒸し暑さの一番の問題は、頭がすぐに疲れてしまってぼうっとしてくることだ。でもそれにも慣れることができた。

(フリーで3回めの4回転をしなかったのは意識的なもの、滑りながら決めたことなんでしょうか?)
もともと決めていたとおりであれば、もちろん3回めのジャンプをするはずだった。プログラムがそういう風になっているのだから。でも実際は、余計なプレッシャーなしに滑りきってシーズンを終えたいと思った。頭の大半はもう新しいプログラムの準備に集中している。

(新しいプログラムではまた4回転を5回跳ぶつもりでしょうか?)
もちろん。4回転のほかにも、どうやってフリーの難易度を上げるか一連のアイディアがある。例えば、プログラムの後半にトリプルサルコウがあるけど、その代わりにループの3連続を入れることもできる。それで4-5点の代わりに9点。トリプルサルコウは、最後のダブルアクセルの代わりに入れてだいたい2点は積み増せる。もしかすると、クワドフリップも試すかもしれない、できるから。でもそのためには体力が必要だ。プログラムの最後まで体力が持たないんじゃないかって思わないくらいの。

(今年、何で一番力を付けましたか?)
全ての面。今、ときどきシニアの最初のシーズンのことを思い出すけど、いつも何かの事件に巻き込まれていた。とくにワールドについては、今でも一つ一つを思い出せる。ワールドに出ないで、ジュニアでシーズンを終えても良かったのかもしれない。でも、青信号が出ていたから出場した。本当は最後まで滑りきれないプログラムだったけど、這ってでもやりきろうとした。観客を見るのも恐怖だったし、いったい何が起きてるのか、自分で何をしているのかさえもまったくわからない状況だったのを覚えている。今は大きな大会で出て歓びを感じられるようになったと本当にわかった。

(それがあなたに起こったのはどの瞬間でしたか?)
グランプリ・ファイナル。ショートでミスをして、最後までやらずに今すぐにでも家に帰りたいと思ったくらいがっかりした。そのとき、エレナ・ゲルマノヴナ(ブヤノワ)コーチがずっと話してくれた。失敗して、ミスを修正しながら自分の人生を建てていくのだって。それで、結果を全然考えずに滑ることにした。それで、演技することがどれだけの歓びなのかということを理解して驚いたんだ。

いつもこう上手くいくわけじゃないけど、それでもそれは1つの経験だった。例えば、欧州選手権ではひどく緊張していた。期待されていたものがあまりにも大きかったから。たぶん、それで上手くできなかったんじゃないか。今回も、やりたかったこと全部がきっちりできたとは言えない。ときにはちょっときついこともあって、そういうとき、表現を加えなくちゃいけないところでは呼吸を整えることだけを考えることた。でもそれでうまくいくんだ。

(「いつも何かの事件に巻き込まれていた」と表現されましたが、そういったときには、あなたが壊れてしまうんじゃないかと思っていた人も多かったようです。その域に近いと自分で感じられた時期もあったんじゃないでしょうか?)
どんな状況でも、そんな考えを通してはいけないということは知っていた。あきらめることへの第一歩は、そう考えることだと思って、本当に戦っていたから。でも思いとうのは強く乱されることもある。例えば、グランプリファイナルは、はっきりと覚えているんだけど、滑りたいという気持ちがとても強かった。その瞬間をずっと待っていたんだ。でもウォームアップで突然その意欲がどこかに消えてしまったと感じて、自分に腹をたてたよ…。そしてもちろん、サルコウの失敗で撃ち落とされてしまった。息も乱れるくらいになって戻さなくちゃいけなかった。もし跳んでなかったら、プログラムの残りの部分の滑りはもっと楽だったと思う。

(ワールドの3日間、ミックス・ゾーンに出てくるスケーターの多くは「やっと終わった」と同じ言葉を言いますが、似たようなことを感じていますか?)
いや。このシーズンには満足していて、いつ新しいプロに取りかかれるか待ちきれない。音楽もあるし、アイディアもあって、全部気に入ってる。自分が今実際にできているエレメンツでプログラムを組めるということが何よりも嬉しい。

(シーズン後の休暇は予定されてますか?)
ええ、でも2つのプログラムを振りつけた後になる。6月1日には南の島に飛ぶよ。8日間もね。


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