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エレーナ・ブヤノワ:「ソトニコワは、何が欲しいかをいつも知っていた」(3)

なかなか翻訳が進まなくて遅れておりましたが、ソトニコワのコーチ・ブヤノワのインタビューの続きを掲載します。佐藤コーチについての言及がちょっとありますね。

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エレーナ・ブヤノワ:「ソトニコワは、何が欲しいかをいつも知っていた」


http://winter.sport-express.ru/figureskating/reviews/43758/
エレーナ・ヴァイツェホフスカヤ

(続き)

(何が状況を変えてくれたのでしょうか?)
アデリナがはじめてソチに行ったこと。国別対抗戦の始まる直前に、彼女は補欠として、振付のイリーナ・タガエワと一緒に向かった。開会式を見て、練習を一度して、ウォームアップを見たところで、このリンクで演技をしたい、戦う準備はできているとわかったようだ。その瞬間からアデリナは戦車のように前進し始めた。そして、まさに私たちの目の前で、ずっと長い間彼女に教えていたことすべてが突然にして信じられないような形でできるようになっていった。最後の練習では、プログラムを振りつけてくれたペーチャ・チェルヌィショフに「レーナ、怖いくらいだよ…」と言わせるくらいの滑りだった。

そのとき、ソトニコワがどれだけの戦士であるのかということを再び納得した。人はこれだけの失敗を経験すると、その内部で何かが破れてしまい、戦うのをやめてしまうこともある。自分でもわかるけど、皆が先を争って天まで持ち上げられ、恍惚としたその次の瞬間にもう下に向かっていて隣にはだれもいない、ということがどれだけつらいことか。

(オリンピック後、インターネットで韓国のファンから多くの中傷があったことで自身をなくしたりはしませんでしたか?)

キム・ユナは韓国全体のアイドルだということをすぐにアデリナに説明しようとした。しかも、たった一人の。他にアイドルはおらず、これから先もでてくるかどうかも全くわからないのだと。ユナは国の希望、愛情、信頼と支援の中心にいるのだと。私ができるのは、いつかロシアでもアデリナがそんな風に応援してもらえることを夢見ることだけ。こんな風に彼女に説明した。すべての希望がいっぺんに壊れてしまったら、ちゃんとしたままでいることは難しいと。

もちろん、アデリナについての議論すべてが不快。この短期間でどれだけコンポーネンツの評価が上がったかって…。オリンピックの結果を何と比較すべきなのか?12月のグランプリ・ファイナル?アデリナはエレメンツを5つもこなせなかったのに。エレメンツすべてがクリーンに遂行されれば、PCSは自動的に上がるもの。それに、とても難易度の高いコンビネーションも加えた。

もう一方で、スポーツの世界では、強い感情を経験する能力も必要。それにはネガティブなものも含まれる。ショートのあと、夜の1時に、アイスバーグ・アリーナの前で待っていた記者たちのところに浅田真央のコーチが出てきた時のことが強く印象に残っている。照明器具の数があまりにも多くて、まるで輝く太陽の下のように明るかった。彼は顔を上げずに立ったまま、ずっと話し続けていた。まるで日本全体の前で謝るかのように。真央のミスがどれだけの強い衝撃を日本に与えたのかを理解して。

(続く)