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セルゲイ・ヴォロノフ:ユーロでメダルを獲れなかったら(5)チャンや小塚が見たら、どうおもうかなあ

ヴォロノフインタ、これ終わりです。

(1)ユーロ不調の理由
(2)五輪を2度耐えて、すべてのことに対して哲学的に対処するようになった
(3)GPS日本大会で最下位になって引退を考えた
(4)ペテルブルクでまともに接してくれたのはプルシェンコだけだった
(5)チャンや小塚が見たら、どうおもうかなあ

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セルゲイ・ヴォロノフ:ユーロでメダルを獲れなかったら。太陽が消されなかったら。


http://rsport.ru/interview/20150201/803590355.html
マリヤ・ヴォロビヨワ/アンドレイ・シモネンコ


(新人いじめがあったんですか?)

いじめというより、ただの子供っぽいたわごとだが、アルトゥル・ガチンスキーもだいたい同じような経験があるんじゃないか。2人で同じ時期に引っ越した。2人ともモスクワ出身で、2人ともバカにされていて、ただ彼はそのときまだちっちゃな弱虫で、私はちょっと年上だっただけだ。

そんな時代のある瞬間は決して忘れないだろう。ジュニアワールドで銀メダルを獲り、私と母の2人が住み慣れた部屋へと戻ったときのことだ。とっても笑える浴室があってね、詳細を話させてほしい。革命前の建物の2階で、とっても大きな部屋なんだけど、天井も高くて窓も巨大、幅の広い窓の台があった。建物はドイツ人の労働階級のために建てられたもので、ペテルブルクのナルフスカヤっていう地区だった。台座の上にかなり清潔な浴槽が置かれてたんだけど、壁にはシャワーじゃなく撹拌機が付いていて、コンクリートの床には、どうやっても直せない穴が空いてたんだ。

そんな状況では初めてジュニアワールドで2位になった。それで帰ってきて、母にこう言った。「パトリック・チャン(2014年オリンピック銀メダリスト)や小塚崇彦(2011年ワールド銀メダリスト)が、どこで僕が身体を洗ってるか見たら、どう思うだろうね、わかったらおもしろいだろうなあ」と。

その代わり、そこから抜け出したいと思うようになった。ちゃんとした条件の中で住み、イタリア製の浴槽で風呂に入ること。それが刺激だった。今は、おかげさまで良いマンションで、水回りもちゃんとしてるし、床に穴もない。これが目指さなければいけないもので、将来現れるであろう私の子どもたちも頑張ってほしいと思うものだ。足でドアを開けて「僕のパパはこんな奴なんだ」と言うのではなく、人生における道は自分自身で切り開く必要があると理解してほしい。私が今話したようなエピソードは数え切れないほどある。その多くは、私が今話したことよりも数段困難なものだ。

(終)


テーマ: フィギュアスケート | ジャンル: スポーツ