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ブヤノワ:ロシア女子は気持ちが強い(2/3):ピトケーエフ・ソトニコワについて

エレーナ・ブヤノワ・コーチのインタビュー、中編です。

(1)ソツコワ・ラジオノワについて
(2)ピトケーエフソトニコワについて ※この記事
(3)男子と女子の状況



エレーナ・ブヤノワ:ロシア女子は気持ちが強い


http://www.fsrussia.ru/intervyu/2993-elena-buyanova-u-nashikh-sportsmenok-silnyj-kharakter.html
オリガ・エルモリナ / 2017/5/17 / ロシアスケート連盟公式


続き

『アジヤン自身が、滑り続けられるかどうかを理解しなくてはいけない』


(世界選手権の後、男子シングルについて、ろしあが遅れているのではないかという話がたくさんありました。ロシア代表チームに才能ある男子たちは数えるほどしかいません。そこで質問ですが、アジヤン・ピトケーエフはどんな感じでしょうか。)


1年ずっとアジヤンはほとんど医者と離れることができませんでした。こういったことを若い青年が耐えるのは大変ですが、アジヤンの状況は簡単ではありません。シーズンをパスしなければなりませんでした。ペーチャ・チェルヌィショフはアジヤンに素晴らしいプログラムを振り付けてくれたんですけどね。でも怪我がいつも練習過程にブレーキをかけてしまい、私たちを止めてしまうことがありました。良くなる時期もあったのですが、負荷を加えるとすぐに腰に痛みがでるんです。そして、もう慢性的なステージに移ってしまったようです。しかし、新たなエレメンツを学ぶ必要はあります。ライバルたちは先に行ってしまいました。アジヤンとこの件について話していました。しかし、彼が滑り続けられるかどうかについて、彼自身が理解し、自分のために決めなければならないんです。ピトケーエフはとても才能がある恵まれたスケーターで、貪欲で飲み込みが早いスケーターです。怪我で自身の潜在力を発現させられないことはとても残念です。しかし、身体は身体です。私自身もスケートでそういったことを経験しており、聞きかじりではなく、怪我や病気がどんなものかを知っています。


(指導する教え子の数が多くない方が好みなのはなぜでしょうか。)

大グループを作る必要はないです。私は全身を捧げて教え子に指導するのが好きだからです。特に、高レベルのスケーターを預かっているのですから、責任を持たなければなりません。これが正しいとかこうでなくてはならないということではなく、私がこうというだけです。表面的な仕事をすることも、半分の力で指導することも私はできないので、楽しみを感じるため、すべては無駄ではないと理解するためにも、最大限の成果、結果を見るのが私には大切なんです。

常にもっと良く出来ますし、もっと大きなものに到達できるのですから、もちろんいつだって何かは足りないんです。たぶん、そのために教え子の演技に完全に満足することがあまりないのでしょう。結果がどうであれ、それはただ先に進むための刺激でしかない、ということをわかっているので。このために、教え子の表彰式に出ていくことがあまりないんです。それは教え子の嬉しさであり、幸せであり、練習の功績なんです。大会が終わったらすぐに家に帰って、家族と過ごして切り替えます。頭の中はもう将来のことを考えていて、その大会は私にとって過去のことです。うまく行かなければ、なぜなのかを考えて、10倍練習しなければなりません。結果が良くても、リラックスする理由にはなりません。スケートはあっという間なんです。


『アデリナを全面的に支えようとした』


(アデリナ・ソトニコワがソチ・オリンピックで優勝したときのお気持ちは。)

オリンピックは特別な大会で、コーチも選手も完全に骨抜きにしてしまいます。この勝利のためにあれだけ長いこと歩いてきて、あれだけの力、気持ち、神経が費やされてきたのですから、中に残るのは空だけです。いまとなって、私はあの時よりもよく分かることがあります。その時には、私には十分な経験がありませんでした。アデリナと私は、オリンピックで優勝してすぐにリンクに入って滑り続けることは不可能だと感じていました。アデリナには時間をやって、自身の勝利、成功に浸る必要があると思ったんです。翼が背中から生えてどこかとても遠くに連れ去られるような、とても大切で特別な瞬間です。


(すでにある程度の経験はお持ちでしょうから、最適なインターバルはどうあるべきでしょうか。1ヶ月、2ヶ月、1年…)

1年は多いです。しかし、それはスケーター自身と、経験、意欲、モチベーション、目的にすべてかかっています。私とアデリナの場合、怪我がマイナスの役割を果たしたかもしれません。モスクワでのグランプリ大会の直前に怪我をしたんです。それまでアデリナには深刻な怪我はありませんでした。しかしオリンピックの後、どこか弛緩してしまって、以前のように練習していませんでした。そこで、蓄積してきた効果が現れたんです。すべてちょっとずつのことだったのですが、それが怪我という結果になりました。

その後のこと、すべてがあるべき方向から少しずれてしまったことも、理解できます。誘惑は大きいです。すべての問題は、スケーター自身が何を選ぶかにあります。いずれにせよ、それはスケーターの洗濯です。

そのときアデリナ自身も、自分で何かしたいのかが最後までわからなかったということも、とてもありそうなことです。しかし私はコーチとして、アデリナを全面的に支えようとしました。これはアデリナの家族、両親が決めたことであって、彼らにとって必要なことだと思いました。


(アデリナが選手としてのキャリアを再開し、エヴゲニー・プルシェンコの下で練習すると決定したことにどう反応されましたか。)

昨シーズンを通じて、私はアデリナとほとんど会いませんでした。彼女がどこにいるかはインターネットで知っていました。自身の決めたことについて、アデリナがSMSを送ってきて電話で知らせてきたことは悔しいです。彼女のことを知っているので、アデリナにとってその方が楽なのは、そう、わかっています。しかし、人生においては自分を克服できるようでなければいけません。

アデリナは成熟した大人です。素晴らしいスケーター。素晴らしい滑りをしますし、繊細に音楽を感じ、運動神経にもとても恵まれています。アデリナは、どんなショーにだって求められる素晴らしいアーティストになりました。アデリナは成長し、様々な分野で自分を試そうとしています。そのことは、私も好きなところです。

選手としてのキャリア再開については、今のところ話す内容はありません。私がアデリナ自身の言葉から知る限りでは、まだ深刻な怪我をしていて、氷上の練習にはまだ取り掛かっていないと思います。確認はしてませんが、ジェーニャ(プルシェンコ)のリンクは標準的ではなく、このレベルのスケーターには良くないと聞いています。コーチとしてのジェーニャについては何も言えません、少なくとも1人は選手を育てないといけませんから。ジェーニャのスクールについては、判断するのにはまだ早いです。スクールは、コーチと教え子の結果であって、まだすべて始まったばかりですから。

アデリナは復帰したいと思っています。でも、もう3年もそう思っているのです。ジェーニャはやってみたいと思っています。でも、これらはすべて言葉の上です。彼らがうまく行ってくれるのなら、嬉しいことでしょう。私、ピョートル・チェルヌィショフ、イリーナ・タガエワは自分の仕事して、アデリナに専門的教育をし、たくさんのことを伝えました。アデリナがそれをどう使うかは、時間が経てばわかるでしょう。

続く


テーマ: フィギュアスケート | ジャンル: スポーツ

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