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プルシェンコ「ソチでは国別対抗戦にも、個人戦にも出るつもりだ」&羽生のコーチになる話

イタル・タス通信に、プルシェンコのインタビューが掲載されたのを抄訳してみました。お正月のことや、コフトゥンのこと、羽生のことなどいろいろと話が飛んで面白いインタになっています。ちょっとコフトゥンには厳しすぎるんじゃなかろうか…。

羽生のコーチになるくだりですが、他の翻訳でもありましたが、私の解釈はこんなかんじです。





では、訳をどうぞ。

* * *

エヴゲニー・プルシェンコ「ソチでは国別対抗戦にも、個人戦にも出るつもりだ」
http://itar-tass.com/opinions/interviews/1877

2006年のオリンピック金メダリストであり、2度のオリンピック銀メダリストのエヴゲニー・プルシェンコが、ソチ・オリンピックへの準備状況や家族での祝日の過ごし方、フェアウェル・ツアーや羽生結弦のコーチをする計画についてイタル・タスに語った。

(新年はどのように祝いましたか?)
家族で、スポーツの規則に則って祝ったよ。2時にはもう寝てた。その前に引越し祝いをしたんだけど、息子のサーシャが友達を招待した。ジーマ・ビランやニコライ・バスコフといった有名なアーティストも来ていたよ。お祝いは1月2日にも続けられた。妻の誕生日を祝ったんだ。これも家の中だけでささやかにしたんだ。僕の周りにいた人は、お祝いの料理がダイエットを邪魔しないよう注意深く追ってたよ。戦闘体重は守らないと。

(オリンピックの年の始めを告げる鐘の音に、アスリートはふつう簡単にかなうお願いをするみたいですが)
みんなが健康でいられるようにと祈ったよ。どんなタイトルよりもお金よりも大切だからね。12回も手術したから、それがまさにそのとおりだということを知ってる。

(最近の手術の経過を医者に診てもらうためにイスラエルにはどのくらいの頻度で行っているのですか?)
最後にテルアビブに行ったのは夏だけど、手術をしてくれたイリヤ・ペカルスキー外科医の診断を常に受けている。彼に写真を送って、必要な処方を受け取る。ロシアでも、リハビリ医がずっと僕についてくれている。アレクセイ・エフコフの黄金の腕のおかげですぐに立ち上がることができた。夏にはまだ悩まされていた痛みも、今はまったく感じない。

(そんな手術後にあなたが復帰されたことを、アレクセイ・マレシエフ(註:両足義足の軍パイロット)になぞらえる人も多いです。戦時ならそのような決断をするのもわかるのですが、なぜあなたにとって復帰することが必要だったのですか?)
アスリートとしてのキャリアを続けるということは、僕が2位になってしまったバンクーバーの後で決めたことだ。それからISUが僕の資格を剥奪したというのも、良い意味でかき立てられたね。僕のことをただ「分離」したかったみたいだけど、そんな風に去りたくはなかった。復帰して、そしてシェフィールドでのユーロ2012で優勝した。その後また手術台で横にならなくちゃいけなくなったんだけど、氷には戻れないっていう話を聞くはめになったんだ。イスラエルの手術の後は、もっと多くのアスリートもそんなことを話すようになった。彼らに証明することは何もないけど、31歳でも単に滑るというだけでなく、オリンピックで表彰台の一角を占めることができるということを、自分自身に示したいんだ。

(シェフィールドでのユーロ2012では、大会に向けて順調に調整してきたスケーターにとっても、エヴゲニー・プルシェンコがリンクに入ることは、大蛇がうさぎに与えるような効果があったわけですが、今は雄牛の前に赤い布を垂らすような感じでしょうか…)
今でも、ライバルにとっては、無意識のレベルのどこかで僕の名前とこれまでの功績が響いているだろう。僕はただリンクに入り、自分の仕事をすればいい。1998年以来初めてロシア選手権で負けたわけだけど、あまりにも落ち着きすぎていたんだ。練習ではすべて順調だったし、4回転や3Aは1度も失敗せず、自分が18歳のように感じていた。今日は、敗北の主な原因がわかっていると言える。手術後、練習ではあまりに大切にされすぎていたんだ。ショートは十分に滑りこむことができたけど、フリーはそうではなかった。深いニュアンスすべてを言うことはしないけど、アレクセイ・ミーシン・コーチとともに練習のシステムを変えて、今は、1日ごとに、練習ごとにどんどん力をつけてるよ。

(オリンピックではロシア選手権からプログラムに何か変更を加える予定ですか?)
ソチでは、フリーでエレメンツの置き方が正しくなかったという大きな間違いをした。今はもう必要な修正は行った。2月のソチ・オリンピックでは全て問題ないと思う。

(ロシア選手権では、あなたは大動脈が切れてでも金メダルをかけて争うというような用意ができていない印象がありましたが…)
僕らは競技会という条件での練習と捉えていた。それも間違いだった。

(マクシム・コフトゥンがこんなにも早いとは思っていませんでしか?)
彼は特に非凡なことはしなかった。フリーで3回跳ぶとしていた4回転ジャンプは2回だった。今日、2回はノルマだ。フィギュアスケートは進化していて、4回転ジャンプを数回跳ばなければオリンピックで優勝するなんてできない。これは素晴らしいことなんだよ!僕らのはバレエじゃないし、「氷河期(註:ロシアのアマチュアスケート番組)」でもなくて、スポーツなんだ。

(ロシア選手権での銀メダルの後、オリンピックは国別対抗戦にだけ出て、個人戦に出場する権利は優勝者に譲ると行っていましたが…)
ちょっとしたイタズラで、フィギュアスケートへの関心を高めてみたんだ。僕がロシア選手権でまた金メダルを獲っても、ファンのフォーラムで議論されるだろうけどメディアは数行書くだけだったろう。12月にはプルシェンコ対コフトゥンの対決ばかりが言われていたから、僕自身の発言でこのイタズラに油を注いでみたんだ。

(ロシアスケート連盟があなたをオリンピック出場者と指名しないことは怖くないんですか?)
怖くない。それに、国別対抗戦だけじゃなく個人戦にも参加しようと思っている。スポーツの原則(註:順位)の信奉者には、前のロシア選手権でコフトゥンが5位だったにもかかわらず、ユーロにもワールドにも送られたことを指摘したい。ロンドンでマクシムが17位になり、ロシアにはオリンピック2014への権利が1つしか残らなかった。もちろん、コフトゥンはロシア選手権で素晴らしい演技をした。でも、オリンピックのメダルを賭けて戦うには、もっと国際的な経験が必要だ。

(スケート連盟には特別委員会が組織され、あなたの準備状況を逐次確認し、1月末にテスト・スケートが開かれるというお話でしたが…)
連盟が特別委を設置したのは歓迎すべきことだ。喜んで連盟関係者と交流したい。ただ、テストスケートは、もっとも重要なものではないと思っている。それに100%かけるのはたわけたことだ。オリンピックに向けて準備してそこに1000をかけなくては。今フィギュアスケート界を支配している騒ぎは僕にとっては好都合だ。ホッケーチームの代表メンバーよりも、プルシェンコのオリンピック出場の方が話されているくらいだ。コフトゥンにとっても、こういった精神的な攻撃を感じながらもユーロでそれに対処できると見せつけることは有益だろう。

(コフトゥンの形成と進化に多大な貢献をしたタチヤナ・タラソワのような権威ある専門家が、スポーツの原則を守ろうと立ち上がることは恐れていないんですか?)
タラソワがスケーターを育てているコーチだということは忘れないでおこう。アレクセイ・ミーシンやタマラ・モスクヴィナ、オレグ・ワシリエフといったオリンピック金メダリストを育てたコーチのことも。問題は誰がソチ・オリンピックでのロシアの名誉を守るかということだ。アレクサンドル・ゴルシコフ・スケ連会長とワレンチン・ピセーエフ理事長の権限だ。

(フィンランドのホッケープレイヤーであるサク・コイブは39歳で、怪我のあと十分にコンディションが整えられていないとして、オリンピック代表チームへの招待を断ったと言われていますが…)
もし僕がオリンピックへの準備ができていなかったり、健康に問題ができたと感じれば、絶対にそう言うよ。オリンピックに出場するのは、自分が最高レベルでの争いに用意ができていると感じるときだけだ。そんなことは議論にもならない。

(今シーズン、あなたがいない間にトップに踊り出たスケーターの滑りを追っていますか?)
もちろん。パトリック・チャンも、ハビエル・フェルナンデスも、羽生結弦も、みな素晴らしいスケーターだ。羽生なんかお気に入りだよ。4回転ジャンプを身につけてすぐの頃から、彼の個性は際立っていた。振付師に振り付けられて、自動的にできるまで覚えた動作を見せているのが今日のトップスケーターにも多いが、羽生はそれが内面から出てきている。遊びながら滑っている。彼には大きな未来があると予言しておくよ。

(氷上でエヴゲニー・プルシェンコがライバルよりも好ましく見える理由である、そのまさに男性的な魅力が羽生には足りないと思いませんか?)
彼はまだ子供だよ!彼は18歳の青年で、僕はもう30を超えている。滑りのスタイルも違う。羽生は90年代の僕を思い出させるよ、あんな風にコマみたいだった。筋肉をつけて、僕のところに練習に来れば、完璧だね。

(コーチのキャリアについてももう計画があるんですか?)
そのことについては羽生と話したこともあるよ。今僕らはライバルだから、そんな協力は不可能だけどね。ソチ後はありうることだよ。

(もしかすると、2018年のオリンピックにまた戻ってくるなんてことはあなたの計画には入っていないのでしょうか?)
これだけ何度も復帰しているから、絶対ということは言わない。ソチ・オリンピックは、現役スケーターとしての僕にとっては最後のオリンピックになると思う。でも技術の進化はこれに留まらないからね。ナノ半月板やナノ鼠径がいきなり発明されて僕に入れてくれたら、さらに競技を続けようじゃないか。ソチ後の直近の予定は、「エヴゲニー・プルシェンコ主催チャンピオン・ショー」ツアー関係だね。ステファン・ランビエール、ブライアン・ジュベール、ジョニー・ウィアーやたくさんの素晴らしいスケーターが出てくれる。最近、アイスショーの観客が慣れてしまったような、単に音楽に合わせてぐるぐる滑るだけじゃなく、スポーツ的な構成要素を支えとした演技になる。ロシアの40都市と、ヨーロッパであといくつかのショーを計画している。

ボリス・ホドロフスキー

テーマ: フィギュアスケート | ジャンル: スポーツ

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コメント

なるほど

翻訳、有り難うございました。

最初、この記事を知った時、まるでソチ後に羽生君がプルシェンコにコーチを受ける事が決まっているかの様なニュアンスで、いやいや、それはないない。と思っていたので、ブログ主さまの翻訳でなるほど~となりました。
多分、オーサーにコーチを受ける前に、プルシェンコにも、依頼を掛けたのかもしれませんね。(依頼を出したのはスケ連かもですが)
今となっては、オーサーにコーチになってもらったのはこの上なく、正しい選択だったと思っているので、ないなぁと思っていたのです。(プルシェンコは選手としてはこの上なく、素晴らしいですが、感情でしゃべってしまいがちなので、コーチとしてはかなり不安です。)
コフトゥンに関しては、プルシェンコの焦りがかなり見えてしまうなぁと感じます。そうコフトゥンには可哀想なコメントですよね。
(そういえば、プルシェンコは同国のライバルには昔から、キツかったなあと思い出しました 汗)

2014/01/11 (Sat) 12:13 | フォレスト #- | URL | 編集

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