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2014/15シーズンからのルール変更について:ラケルニクISU技術委員長インタビュー

先日もお伝えしましたが、今シーズンはフィギュアスケートのルールにいくつか変更があるようです。ISUからの正式な発表ではありませんが、ラケルニクISU技術委員長が変更点についてインタビューで語っていましたので、関連部分を抜粋して訳してみました。

・ペアFSの後半ボーナスの廃止
・ジャンプのルール変更
  ・1回転ジャンプを無得点に(既報)
  ・すべての2回転ジャンプの回数を2回までに制限
  ・2回めの単独ジャンプの扱いの変更
・ジャッジ匿名性廃止提案棄却について

すべての2回転ジャンプの回数を2回までに制限すると、フリーでセカンドダブルループやセカンドダブルトウループの回数も制限されることになるのですが、本当なんでしょうかね・・・?総会で採択されたのが、技術委員会で採択されただけなのか、このテキストからはわからりませんが、自然に読むとルール変更がされたように読めるんですよね…。

ISUからの発表はまだですので、あくまで速報で100%の確度はありませんので悪しからず。

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2014/15シーズンからのルール変更について:ラケルニクISU技術委員会委員長インタビュー


http://fsrussia.ru/intervyu/104-aleksandr-lakernik-kongress-v-dubline-ne-privel-k-kakim-to-revolyutsiyam.html

(ペアFSの後半ボーナス廃止について)
シングルでは、この1.1倍の係数はショートとフリーの両プログラムで適用されていて、全く問題なく機能している。ペアではこの上乗せはフリーだけに適用されていた。しかし、そのために何が起こったか?スケーターは、ボーナスが稼げるエレメンツを意図的にプログラムの後半に並べなくてはいけなくなった。

しかしジャンプは誰も最後に置いたりしない。とくに難しいジャンプについては、上手くいくようにプロの最初にやってしまう。ツイストリフトもプロの最後には誰もやらない。スロージャンプはやる人もいる。というわけで、結果としてリフトが最後に押しやられてしまった。リフトを2つ連続でやったり、3つ連続でやったりするペアも出てきた。プログラムのバランスが悪くなってしまったため、技術委員会はボーナスの廃止を提案し、採択された。

来シーズンはまだなにも変わらないかもしれない。ペアの多くはプロをだいたい作ってしまっているだろうから。しかし、徐々に状況は平常化していって、プログラムがエレメンツの面でよりバランスがとれたものになるだろう。


(ジャンプのルール変更について)
ジャンプについては複数の変更が採択された。1つめは、ISU総会前にも触れていたが、シニアとジュニアについては1回転ジャンプが無得点となる。以前は1回転ジャンプにもすこし点数が与えられていた。これからは、スケーターがいわゆる「パンク」をプログラムから排除するよう調整をしてもらいたい。

2つ目の変更は、おそらく、まだ難しいジャンプが飛べないジュニアのスケーターにより関係するものだ。1つのプログラムで、スケーターが同じジャンプを繰り返すことが頻繁にある。スケーターにとって何よりも上手くできるジャンプだ。2回転ジャンプの回数については全く制限がなかったから、2Fや2Loを6-7回跳ぶことも可能だった。実際にこういったプロが演技されたこともあった。とても大きな大会でもだ。

技術委員会は、いかなる2回転ジャンプも1つのプログラムで2回を超えて跳べないようにする提案をした。以前は同様のルールは2Aだけに適用されていたが、今後はすべてのジャンプに適用される。

原則として論理的なものだ。しかし、この変更により、スケーターは十分に注意しなければならない。もし、例えば、フリープログラムで4-3のコンビネーションを予定していて、実際にスケーターが4-2を跳んだ場合、2回転ジャンプを1度跳んだことになる。そのため、残りの2回転ジャンプを数えておかなくてはならず、プログラムは少し保険をかけて余裕を持って作らなければならない。

最後に、3つ目の提案は、多回転ジャンプの繰り返しに関するものである。以前はルールによると、1つのプログラムで同種の3回転ないし4回転ジャンプは2回しか跳べないことになっていた。しかも、そのうちの1つはコンビネーションかシーケンスに入れなくてはいけない。

しかし、実際には、その計算において勘違いがよく発生していた。たとえば、4T-3Tのコンビネーションないしシーケンスを予定していたが、4Tしか跳べなかった場合。それなのに、この4Tは個別ジャンプとしてではなく、失敗したコンビネーションないしシーケンスとして評価される。フリーではコンビネーションは3回しか跳べない。したがって、コンビネーションを失敗して、予定してた2つのジャンプのうち1つしか跳べなかったスケーターは、それでも、その後はコンビネーションは3回ではなく、2回しか跳べなかった。1回はもう跳んで、失敗したのだから。

しかし、スケーターはこのことをよく忘れたり、勘違いしたりして、失敗した最初のコンビネーションの後にさらに3回コンビネーションを跳んだりしていた。その結果、3回めのコンビネーションは無得点となる。まさに、この間違いによってオリンピックでスペインのハヴィエル・フェルナンデスが3位を逃した。彼がクリーンに跳んだ余分なコンビネーションに点数は与えられなかった。

今回、私たちはルールを変更した。もし同じ個別ジャンプを2度跳んだ場合、2度目のジャンプはコンビネーションないしシーケンスとして評価はされなくなる。しかし、このような繰り返されたジャンプは、基礎点の70%にしかならない。

(ジャッジの匿名性について)
まずジャッジの匿名性のプラスとマイナスから始めたい。肯定的な点は、匿名性によってジャッジが守られる点だ。コーチも、ジャーナリストも、どこの誰の評価だかわからないため、ジャッジは、後でだれかが自分のところに質問してくると思うことなく、自分が考えたとおりに落ち着いて評価ができる。ロシアのスケート連盟もこの視点については同意する。

しかし、一方では、ジャッジの質を評価するにあたって、いわゆる評価の幅というのが重要な役割を果たしている点で匿名性は悪い。つまり、あるジャッジの評価が、他のジャッジが付けた平均的評価とどれだけ離れているかという点だ。もし一定の評価の幅から外れていなければ、何の問題もない。そのようなジャッジには、判定が悪かろうが、特定のスケーターのために働こうが、反対していようが、いかなる文句もつけることはできない。重要なのが、評価が一定の評価の幅に収まっていることだ。

ロシア・スケート連盟が、匿名性の廃止提案を行ったのは、ジャッジの質が主要な優先課題だと考えたからだ。ISU幹部の考え方は違うらしい。彼らにとっては、ジャッジがより自由に、そしてのその結果として、より質の高い評価ができるよう、ジャッジを守ることのほうが重要だった。

なぜISU幹部は現状を変えようとしないのか?もしかしたら、パンドラの箱のことわざのような結果を恐れているのかもしれない。解決しなければいけない問題がたくさん出てくることを。

現在のジャッジ・システムでは、ジャッジの評価を開示すること、つまり名前を開示しても、破滅的な結果にはつながらないとする意見もある。ジャッジはスケーターを具体的に何位とつけているわけではなく、各エレメントの評価をしているだけだからだ。プログラム中、ジャッジは11-13のエレメンツと、5つのコンポーネンツの点数を出す。どこかでその評価は他のじゃっじより低く、どこかは高い。この20個の数字が開示されたとしても、何か恐ろしいことが起こることはないだろう。ジャーナリストにはスキャンダルが必要であって、こんな数字の奔流には目もくれない。状況を分析するには、プロフェッショナルの知識が必要だ。ほとんどのマスコミは忙しくてそこまで入り込もうとはしないだろう。

テーマ: フィギュアスケート | ジャンル: スポーツ

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