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エヴゲニー・ルカヴィツィン:チームに創造的な空気があるのは素晴らしい(前):アリエフ、メンショフ

ルカヴィツィン・コーチの教え子についてのインタビューがロシアスケ連HPに掲載されていましたので、紹介します。長いので今回は前半部分で、JGPSスロベニア戦で3位デビューを果たしたドミトリー・アリエフと、メンショフさんについての部分です。とくにメンショフさんについてのコメントは、いろいろと面白いと思いましたので、ぜひご覧ください。

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エヴゲニー・ルカヴィツィン:チームに創造的な空気があるのは素晴らしい


http://fsrussia.ru/intervyu/185-evgenij-rukavitsyn-zdorovo-chto-v-nashej-gruppe-tvorcheskaya-atmosfera.html
オリガ・エルモリナ

夏合宿について

今年は少し早めにシーズンを始めることにした。昨年のアリョーナ・レオノワとコースチャ・メンショフの状況を考慮すると、グランプリシリーズの大会までにスケーターの準備ができていないということが明らかになったからだ。過ぎたことを繰り返したくはないから、グランプリシリーズの大会までにスケーターがが完全武装に近づけるよう、昨シーズンの終わりにアメリカでの振付合宿に行ってきた。その時点で、プログラムについては多くをはっきりとさせた。

それから休暇のため短い時間を置いて、それからニースでの合宿に誘い込んだ。リンクの上と海で多くの時間を過ごしてもらった。有益なことと気持いいことを同時にしたわけだ。

本気で根を詰め始めたのはラトヴィアでの合宿。プログラムの多くは振付を終えた。その前に1週間ペテルブルクではなく郊外のイゴラで練習をした。いつも練習しているフィギュアスケートアカデミーから離れて、精神的に少し負担を軽くする目的だった。イゴラでの練習は、合宿に全員が真剣な考えとやる気を持って臨めたという意味で、とても生産的だった。

チームのメンバーについて
ラトヴィアには、シニアからビギナーまで、私たちのチーム全員が向かった。主なメンバーは5人。アリョーナ・レオノワ、マーシャ・アルテミエワ、コースチャ・メンショフ、ゴルデイ・ゴルシコフ、ジーマ・アリエフだ。それから、ジーマ・シュトコフ、アントン・シュペロフ、アレクサンドリナ・デグチャレワ、それから最近ロストフから来たアリサ・フェジチキナ。彼らや他のスケーターはまだ強化選手ではないけれども、そこに近づいている。みな才能があり強く、練習に真面目に取り組めばうまくいくと思っている。

ラトヴィアでは、ジュニア以下にはキリル・ダヴィデンコとロマ・ウサトフが、シニアには私とアシスタントのワレンチン・モロトフ、振付のオリガ・グリンカが付いた。

主要メンバーの紹介は、JGPS第2戦スロベニアでデビューするジーマ・アリエフから始めよう。

ドミトリー・アリエフ
ジーマをペテルブルクに連れてきたのはコーチのオリガ・グリゴリエヴナ(註:名字不明)。私が練習に来ると、そのオーリャとジーマの父親とキリル・ダヴィデンコが座っていたのを今のことのように覚えている。ジーマを見てすぐに気に入った。それで受け入れることにして、私たちのところでスケートを始めたんだ。

彼はウフタの出身。父親が話していたが、ジーマは長いこと屋外リンクで練習をしていたそうだ。隣町に屋内リンクができてから、そこに通うようになった。外で滑るのがどんなに寒いことか、ジーマはよく思い出している。でも、そこなんだ。以前、私が子どものころには、みんな屋外リンクで滑っていた。親と一緒に毎日ゴーリキー公園に通って、問題ないと思っていた。もちろん、氷の質は比べようもないけれど。でも3回転を跳ぶ邪魔にはならなかった。

ジーマの話に戻ろう。最初のレッスンから、彼の器用さには驚かされた。体を動かすゲームをしてテストをしたのだけれども、素晴らしい発達をしているのは明らかだった。身体のコーディネーションが良いということだ。両親が体を全方向的に伸ばしてあげていたようだ。フィギュアスケートの技術を学ぶという課題がこれでかなり楽になる。実際、ジーマはよく学んでくれた。素晴らしい4回転、4-3のコンビネーションを跳ぶ。練習では4回転の80%は上手くできている。

リュブリャナでのグランプリ大会では、ショートはカウボーイのテーマで、ジュニアの大会なので4回転はない。フリーは「ゾンビ・ダンス」で、アクセル2つと4回転1つを予定している。

今シーズン、ジーマはより上のレベルに上がるよう頑張らなくてはいけない。昨年の「オリンピックの希望」チャンピオンシップのシニアで良い滑りをして2位となった。だがまだ他の大会で磨かれなければならない。ギクシャクせずに済むことを願っている。

コンスタンチン・メンショフ
コースチャは経験あるスケーターだ。何が彼を動かすのか、モチベーションになっているのかと訊かれたときは、スケートへの愛だと答えている。コースチャは自分の中に力を感じていて、結果を出せると理解している。スケーターが、自身の年齢とは関係なしに、成長し学ぶ用意があるのなら、アスリートとしてのキャリアをなぜ終わらせる必要があるのだろうか?

このシーズン、コースチャにとっては全く違ったふうに始まった。昨シーズンの始めは、深刻な怪我を負っていた。日本での国別対抗戦フリーでのとんだ転倒のために、長いこと調子が狂ってしまった。そのときコースチャはショートは素晴らしい滑りで3位だったが、転倒や怪我には誰も保険を掛けられない。このために昨シーズンはスタートがだいぶ遅れてしまった。1年前のこの時期、コースチャは麻酔を打つために病院に通うばかりで、滑るなんて考えられもしなかった。

今回は、もうプログラムは2つともできている。面白く、感情的なプログラムができた。テストスケートでも専門家みんなが認めたところだ。全体から判断して、やっと、量が質へと転換したようだ。コースチャがこの「転換」のプロセスを歩むスピードはかなりゆっくりではあったが。どんなにこの事実に目をつぶっていたくとも、認めないわけにはいかない。あるモンタージュ映画にあったように、もうちょっと早くできなかったかとは思う。しかし一方では、遅くともしないよりはましだ。新プログラムではコースチャは本当に感情豊かに滑っている。

だいたいにおいて、コースチャにとって感情というのは、かなり難しい点だった。彼は、滑りで気持ちを見せるためにかなりの力を使わなくてはいけない。他のスケーターはもっと楽にできる。例えば、アントン・シュペロフという教え子がいる。彼には何も言う必要がない。氷の上で自分の役を活かし、なんでも表現したりできる。アントンにとっては観客席に誰が何人いようとも関係ない。しかし、コースチャは違う性格、違う型だ。しかし、こういった性格にもかかわらず、毎年毎年コースチャは良くなっている。

メンショフのプログラムの技術面について言うと、テストスケートでショートは2種類の4回転を跳んだ。4T-3Tのコンビネーションと、ステップからの4Sで、3Aはプログラムの後半に移した。フリーでは同じ4回転コンビネーションから始まり、それから4S、3A、3Lzと、後半に3Aをもう一度。ちょっとプロの構造を変えて、後半に3Aを追加した。難しいところだが、この変更は意識的に行った。

言い方を変えると、改善して、技術的には振付を強化しようとしている。そのためにかなりの時間を費やしている。しかしテストスケートの結果からして、専門家の多くは8月にしてはメンショフのコンディションが良いと言ってくれた。

もう1つ付け加えると、コースチャと仕事をするのは楽だ。彼に説得は必要ない。完全にすべきことに没頭する。共同作業の期間を通じて、メンショフは教え子から仲間、同僚へと変わった。例えば、今シーズンは、マーシャ・アルテミエワのプログラムを手伝ってくれた。このチームをこんな創造的な空気が支配していることは素晴らしい。意見の相違があるときでも、いかなる創造の場でもそれは避けられないことだけれども、すぐに約数を見つけることができる。

(続く)
追記:
後半部分をアップしました↓
エヴゲニー・ルカヴィツィン:チームに創造的な空気があるのは素晴らしい(後):レオノワ、アルテミエワ、ゴルシコフ

テーマ: フィギュアスケート | ジャンル: スポーツ

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