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セルゲイ・ヴォロノフ:プルシェンコと交替する準備を整えるよう要請するソチからの電話は、産院からの電話に似ていた…

ヴォロノフのインタビューがありましたので紹介します。ソチオリンピック前夜の電話について、ヴォロノフはこれまで何も言っていませんでしたが、彼にも「電話」があったみたいですね。前回のオリンピックでも、目の前で代表権を取られ、今回もソチで滑ることはかなわなかったセリョージャの語る言葉は重いですね。ここでは少し明かしてくれていますが、本人の心情は、インタビューでも話している通り、自分と、近くで見守ってくれていた人たちだけで完結させているのでしょう。

ちょっと「超訳」が入ってるかもしれません。言い回しが難しい!

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セルゲイ・ヴォロノフ:プルシェンコと交替する準備を整えるよう要請するソチからの電話は、産院からの電話に似ていた…


http://www.sovsport.ru/gazeta/article-item/741948
イネッサ・ラスカゾワ

(セルゲイ、テストスケートは素晴らしいとしか言いようがない出来で、震えるくらいでした。いったい何があなたを鼓舞させているのですか?)
誰だって、何か自分の中のものに鼓舞されている。私は、例えば…。25歳になって以降、エテリ・トゥトベリゼのチームに移ってから、たぶん、どこかで生まれ変わったんだろうね。25を過ぎて、より意識して生き、自分の仕事をするようになる。楽になったものなんかはない。あのシーズン、このシーズン、彼はぽっと出てきて氷の上で何かしているようだって、多くの人がなぜか考えている。しかし、その裏には多大な練習があり、それらすべてのことの裏に立ち、私の肩の後ろに立つ人たちがたくさんいる。何よりも、そういった人たちを裏切りたくないし、自分を裏切りたくない。

(おそらく、エテリ・トゥトベリゼとの精神的な重なりあいというのが大きな役割を果たしているのでしょう。このことについて、あなたはだいぶ前、ニコライ・モロゾフとやり始める前から知っていました。彼女があなたのジャンプすべてをすぐに取り戻してくれたから。しかし、あなたはその時、モロゾフより彼女を選ぶ決断を下せませんでした。)
そう、エテリ・ゲオリギエヴナ(・トゥトベリゼ)は…。精神的な重なりあい…。ねえ、ロシア人には何がある?鞭か、飴か。私には鞭が特に必要だった。大きな飴がいるのはたまにだけ。まじめに答えると、もちろん感謝している。私はがある程度の高み、ある程度のステップに到達できた、唯一のコーチであり、唯一のチームだ。今、私はそこにいる。

(あなたは、みにくいアヒルの子のように、自分の群れを見つけました。もちろん、あなたは文字通りの意味でみにくいアヒルの子ではなく、2度のロシア・チャンピオンでした。しかし、自分の群れを見つけるというは本当に大事だと、同意なさるでしょう。)
その通り。長いこと探して、とても強く望んでいても永遠のように長く見つからない人でも、最後まで耐えなくてはいけない。どこかで耐え抜かなければ。どこかで待ち抜かなければ。いずれにせよ進まなければ。私は前に進んでいる。自分で明確に決めた目標に向かって。怪我とか、他のコーチへの移転とかで止まりはしたけれども、なんとか落ち込まずにいた。しかし現状は、昨シーズンでもわかるとおりであって、これからもっと良くなると今は期待している。そのためにシーズン前の準備もしてきたし、今もし続けている…。自分と回りにいる人たちに、これでは終わらない、かつて「これで終わり、このレベルのままでだね」と言われた人ではないと証明したい。違う!まだ強健さと怒りの余裕がある。これまで経験した失敗全てに対するものが。失敗で鍛えられるばかりだ。

(あなたはオリンピック2回連続で外されました。あなたがどうやって耐えられたのかわかりません。ソチの前にも、ユーロでメダルがあったというのに、バンクーバーであった同じ歴史が繰り返されました。)
知っているのは、エヴゲニー・プルシェンコが国別対抗戦で金メダルを獲ったということだけだ。素晴らしい。尊敬する。怪我で棄権した、というのは、棄権したというだけだ。私たち…私にも、コフトゥンにも、まったく関係のないことだ。私たちは最後まで滑りぬいた…自分のチーム、自分のことについては間違いなく。私にまで電話が通じなかったという俗悪なたわごともあったが…。

(あなたにも電話が通じなかったのですか?コフトゥンだけかと思っていましたが。)
過ぎ去ったお伽話にも暗示はある。コーチがずっと私に情報を与えてくれていて、連絡が取れる状態にあって、最後の瞬間まで練習をしていた。現地のソチだけ、何らかの状況でうまく伝わってなかったのでは。どんな状況かだって?私自身も知りたいところだ。ソチから電話をもらって、エヴゲニー・ヴィクトロヴィチ・プルシェンコが腰の痛みのために棄権するという状況がありうると聞いた。君が準備ができるように、チケットもあると。しかし、結局、最後の瞬間に、「いや、彼が滑る」と言われたんだ。

(そのチケットは今でも持っているのですか?)
少し前、テストスケートで、ある連盟の関係者が私の名前が入ったオリンピックへのパスをプレゼントしてくれたんだ。それで、「壁に飾って孫の代まで自慢するよ!」って答えておいた。

(あなたはそれを、嫌がらせととったのでしょうか、それとも…記念だと?)
どうして嫌がらせだと?その方とはいい関係を築いていて、彼は嫌がらせをしないって信じている。自分がこの国の代表として登録されたと孫に自慢するのは全然恥ずかしくない。誰がロシアのオリンピック代表に選ばれるっていうんだ?しかもホームでのオリンピックなのに。そんな人とは私だったら心から握手したいと思う。あの日々を耐えぬいたこと、そしてあの電話…。それは私とだけともにあればいい。そのことを知っているのが、私と私の近しい人たちだけでいい。エヴゲニー・プルシェンコには勲章がとてつもなくあって、彼がスケートで到達した場所に、他に誰が到達できるのかもわからない。でも同時に、彼はたくさんの、本当にたくさんの怪我を抱えている。何が起こってもおかしくない。そして、こんな電話があるんだ。「交替する準備を整えておけ」と。それはまるで、男が産院から「息子さんですよ、3500gです」という電話を受けるようなものだ。それでそれがかなわなかったとき、何を感じる?穏やかに言ったとしても、深い失望だ。プルシェンコが滑るというせいではなくて、自分がそこに行けなかったことに。

(失望?)
繰り返すが、実際に何があったかを知るのは、母と彼女、祖母だけだ。でも、やっぱり自分の感情であって、それを公衆の見世物にしたくはない。それをPRにするような奴らもいるけど、私はそうするつもりはない。すべて自分の中に留めておく。もちろん、つらかった。でも耐えてみせる。その先に進んだんだ。真実を知るのは3人だけで、それ以上は知る必要もない。決めたんだ。自分は青年であり男であって、哀れな音を立ててすすり泣き鼻をかむためのボロキレではない。ロシア民族というのは、いくら折り曲げられようとも、それでも…

(ベルリンまでたどり着く、と。)
ベルリンだけじゃない。

(新プログラムについてですが、完全にあなたのテーマとイメージ通りだったのでしょうか、それとも細かいところで気に入らないところはありますか?)
うちは言うまでもなく母系だからね。ある意味で…。冗談なしで言うと、何でも議論できるし、合意できる。誰とでも、トゥトベリゼも例外じゃない。順番に行こう。最初に振付をしたのはフリー。ジューリンの個人的なアイディアだった。彼がこれを提案したとき、最初の瞬間に言えたのは、「何だって?それで私がどう見えるのか、想像してみたのか?」だけ。でもジューリンは「お前は何にもわかってない。ただ滑って試してみろ。全然音楽的じゃないかもしれないが自分の耳で音楽を聞いてみろ」と答えた。その通りにしてみたら、周りがこう言い始めたんだ。「続けろ、お前の掛け札、お前の風に流れ込むかもしれないぞ」ってね。

(最初は抵抗もあったのでしょうか)
ブルースが流れだす。コーチも言っていたんだけど、その中に何か愛国的なもの、何か前に進むような、手榴弾を持って「労働と防衛の用意がある」と言うようなものが感じられた。でも他のもの、ちょっと西側的な、ここルブリョフ大通りだけじゃなくて世界中どこでも好きになってもらえるようなものも必要だ。前半はブルースアレンジの「カルーソ」で、それからポール・マッカートニー…。カルーソだけだったらわかる。でもそこにそんな…。でもその後、ただリラックスして、カルーソのことも考えずに、出来の悪い聴覚と触覚、腕で音楽を感じ始めた。その後は、次の部分を奏でている演奏家やグループはみな私のものだ。コーリャ・モロゾフの下で練習しているとき、ニューヨークで自分の目で多くのものを見た。ブロードウェイ、悪いけどマドンナやブリトニー・。スピアーズのクリップを作ったような先生方のところによく足を運んだ。一番後ろの列で、本物の敗北者のように立っていた。最初は全然うまくできなかったよ!でも、視覚記憶が良いから、あとで再現できる。そこで見た動きでも全然再現できないのもあるけどね、骨なし男のダンスとか!そえでも、覚えていて、なんとか見せられるものもある。ええと、ショートはある程度偶然だった。インターネットでサン=サーンスの「死の舞踏」を聞いて、とても力強い音楽だと記憶に残った。「これは取り入れないと」と思った。リンクにジューリンがいたので、「これはどう?」と訊いてみた。ジューリンは、「うーん、音楽は強いけど、その音楽でお前は何ができるんだ?」と。滑ってみて、ちょっとジャンプをしてみると、音楽自体が自分を導いてくれるとわかった。心を奪われた。タチヤナ・アナトリエヴナ・タラソワも、ルブリョフ大通りでのテストスケートの後、こう言ってくれた。「最初から最後まで悪くない。同じリズムだけど、最後には勢いが増している」。

(全体として、タラソワはあなた滑りにどんな評価を与えたのでしょうか?)
抱きしめてくれたよ。貴重なことだ。

テーマ: フィギュアスケート | ジャンル: スポーツ

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