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浅田真央。何百万人の崇拝の的が持つ信念(3)浅田は、ただ何か別のものだった

先日の浅田真央の誕生日に合わせた記事の最後の部分です。

浅田真央。何百万人の崇拝の的が持つ信念(1)約束されたオリンピックの頂点の運命にはそれでもかなわなかったが、日本中が夢中になるフィギュアスケーター

浅田真央。何百万人の崇拝の的が持つ信念(2)トリノの「もしも」、浅田VSキム

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浅田真央。何百万人の崇拝の的が持つ信念


http://sportstories.rsport.ru/ss_person/20140925/775017377.html
Sportstories / R-Sport

続き

ソチに向けて

新たな4年のサイクルを浅田は日本のコーチである佐藤信夫の指導のもとにスタートさせたが、タラソワとの協力関係も、振付師として継続した。オリンピック後の複雑なシーズンは浅田にとっても難しかった。グランプリファイナルには出場できず、世界選手権では7位に終わった。しかし、次の年が浅田にとって運命の年となった…。

2011/12シーズンにおける浅田のメダルや功績、勝利について語ることはなんの意味を持たない。グランプリ・ファイナルのためにケベックに着いた浅田を襲った深い悲しみは、何をもってしても測ることはできない。母の状態が深刻だということが明らかになったのだ。しかし、母とお別れをすることは、真央にはとうとう間に合わなかった。匡子は娘が日本に戻ってくる前に亡くなられた。ジョアニー・ロシェットが、その母の死後4日めに2010年オリンピックで銅メダルを獲得したという悲しい経緯をすぐに思い出す人も多いだろう。あるいは、父が亡くなったにもかかわらず欧州選手権に行くことを決めたマクシム・トランコフの悲劇のことを思うかもしれない。アスリートは常に自分の仕事の一部とりつかれており、こういった時の心境を理解するのは難しい。何が彼らを動かしているのか?忘れることができるのか、あるいは、キャリアを通じてずっとそばにいる、一番近しい人に従うのか?浅田は、ロシェットやトランコフと同様、競技を継続した。全日本選手権では6度目の優勝を遂げた。世界選手権では6位となった。言葉はここでは余計である。

滑り続ける、2014年ソチでの金メダルを目指すと真央は一度ならず繰り返してきた。その大会にすべての力を捧げた。調子がおかしくなったトリプルアクセルも復活させた。彼女は次のオリンピックに向けて準備を始めるのにゼロから始めなければならなかった。1つずつジャンプをだんだんと習得して。まるで今まで一度もそれを跳んだことがないかのように。しかし、もう御存知のとおり、奇跡は起こらなかった。

オリンピック・フリープログラムの浅田は神々しく見えた。何百万人もの崇拝の的がそうであるべきように。真央がリンクに現れた瞬間、会場にいることが耐えがたかった。不公平感でずたずたに引き裂かれた。どうして?彼女がそれに値しないとでも?しかし浅田は落ち着き、何者にもかき乱されていなかった。真央は本当は前世でサムライだったのでは?そうでなかったら、彼女のどこからこれだけの力と不屈さがでてくるのか私にはわからない。もちろん、技術的な面から言えば滑りは完璧だったわけではないが、ここでは技術は二義的な問題だ。浅田は他の全員がそうであるようなものではない、ただ何か別なものだった…。これが、ソチでの浅田真央の演技に対して言える唯一の解釈であり、数えきれないくらいの彼女のファンの心を占める解釈である。

真央はこのオリンピックシーズンを、日本での世界選手権での確固たる勝利で終了した。浅田にとって、これまでに獲得したタイトルで十分なのだろうか。優勝はもうたくさんなのか。これだけの華やかなやキャリの中にあった上昇と下降には十分満足したのだろうか。こういった問題は、今のところまだ答えがない。浅田は力を貯め、ショーに出演し、毎日のひどく疲れる練習のない人生を楽しんでいる。

(終)
※追記(2014/10/14)

(誤)「全盛でサムライ」 → (正)「前世でサムライ」
(ご指摘ありがとうございます!)

テーマ: フィギュアスケート | ジャンル: スポーツ

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コメント

No title

こんにちは。

別のところで翻訳を読んではいたのですが、こちらで詳しく訳していただけないかなあと心待ちにしていました。ニュアンスがよくわかり感動です。ありがとうございます。

2014/10/16 (Thu) 11:16 | もんさん #sbNmwoHg | URL | 編集
Re: 冒頭の成績の記述について

>とらもも様

ご指摘ありがとうございます。
実はこれ以外にもおそらく2箇所ほど事実関係と異なる部分(主にシーズン)がありますが、原文をそのまま訳しています。註を入れたほうがいいかなとも思いましたが、「ロシアの報道はこんなもんなんだ」というのを知ってもらえるかと思いそのままにしました。

2014/10/15 (Wed) 04:58 | ユーリ #- | URL | 編集
冒頭の成績の記述について

全3回、興味深く読ませて頂きました。
ただ、今回の記事の冒頭

「オリンピック後の複雑なシーズンは浅田にとっても難しかった。グランプリファイナルには出場できず、世界選手権では7位に終わった。」

とありますが、もしこれが2010-2011シーズンの成績のことでしたら、この年の浅田選手の成績は6位です。
ご確認の上必要なら訂正をお願いいたします。
浅田選手は現在までのキャリアで、世界選手権を6位より下の順位で終えた事はなかったと記憶しています。

2014/10/13 (Mon) 15:04 | とらもも #8/sbcDV2 | URL | 編集
ありがとうございます!

こんにちわ、

素晴らし記事を翻訳いただき、ありがとうございました。
大変なことだったと思います。
感謝いたします。

2014/10/13 (Mon) 14:30 | なら #- | URL | 編集
感謝です。

管理人様、記事の全訳ありがとうございました。
タチアナ先生と真央さんの作品がソチで完成した瞬間を見ることができた、これ以上の幸せはありません。あの神々しい演技を超えるものはもう見られないかもしれません、再びリンクに戻って来なければ・・・それ程特別な存在だと思っています。ソチ閉会式でのラフマニノフ生演奏は感無量でした。

2014/10/13 (Mon) 14:23 | chii #- | URL | 編集

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