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ユリヤ・リプニツカヤ「次の滑りがどんなふうになろうと、上海よりは良くなる」(前)表彰式欠席の経緯、フリーについて

リプニツカヤの長めのインタビューがロシア・スケート連盟のサイトに掲載されていましたので紹介します。長いので分割、後半はまたのちほど。

前半では、表彰式を欠席した理由や、フリープログラムを選んだ経緯について話しています。後半ではショートのことや、羽生とハン・ヤンの激突のことにも言及しています。しょうしょうお待ちください。

* * *

ユリヤ・リプニツカヤ:「次の滑りがどんなふうになろうと、上海よりは良くなる」


http://fsrussia.ru/intervyu/451-yuliya-lipnitskaya-kakim-by-ni-byl-sleduyushchij-prokat-on-budet-luchshe-togo-chto-v-shankhae.html
タチヤナ・フレイド

(ユーリャ、どうして表彰式を欠席することになったのか説明してもらえますか?)
フリーのひどい滑りでとてもひどくがっかりして。あと、とても疲れたからなにも考えてなかった。他のスケーターの演技さえも見ないことにした。そんな気分じゃなかったから。どこかで表彰式のこともちらついたけど、もう夕方だし、まだ男子とペアの演技もあるから、なぜか表彰式は次の日だと決めつけちゃったの。ホテルに行って、お風呂に入って、化粧を落として、シーツにくるまって。それで、夜の11時頃に急に組織委員会から電話があったの。

電話ではこう訊いてきたのが聞こえた。「2位になったロシア連邦の代表の方ですか?」「はい」と答えたら、「今、女子の表彰式が行われてますが、どちらにいらっしゃるのですか?」と言われて、「ホテル」って答えた。受話器は沈黙して、それから通話の終了の音。

私がどんな体験をしたか、想像できる?どうすれば良かったの?髪の毛は濡れてるし、化粧も落としてる。衣装はクローゼットでハンガーに掛かってる。リンクまでは15分くらいかかる。しかもそれはタクシーが取れた時の話で、タクシーはまだ捕まえてない。

服を着て、下のホールに走って、タクシーを捕まえて、もう行こうかという時。そこでまた電話があって、間に合いません、もうすべて終わりましたと。もうショックで!どうしてこんなんなっちゃったんだろう?本当にがっかり!スケジュールを見てなくて表彰式のことを忘れてたなんて。正確には、言ったけど、思いはしたんだけど、こんなスケジュールがいっぱいだから明日なんだろうって決めつけちゃったんだけど。でも遅すぎた。

(まあ、表彰式を待つ時間が長すぎましたね。)

これ以上言うことはもうないの。こんなことは誰にだって起こりうるし。でも、その後がこれ以上深刻にはなりえないってくらいで。もちろん、みんなが思っているような、意図的に表彰式に出なかったってわけじゃない。もし私から謝罪を待っているのであれば、みんなに謝ります。でも、全く意図的にこうなったわけじゃないってもう一度言いたい。私たちみんな人間なんだから。

(世界の終りではないですし。)
本当にそのとおり。でも朝早くから脅かされはじめて…。国際的スキャンダルだとか、報奨金全部没収されるとか、奨励金3ヶ月分がもらえなくなるとか…。もちろん、まだ最終的な決定ではないけど、それでも気持ちは良くない。

(フリーでひどくがっかりしたと言われましたね。何が原因か分析はしましたか?燃え尽きたとか。)

練習はすばらしかった。文字通り全部のジャンプがプラスで。すべてが落ち着いてた。でもウォームアップではジャンプが1つも合わなくて。自分の出番までに、何がうまくないのか理解しようとはした。でも、結果として、それがわからなかっただけじゃなくて、状況をもっと悪くしてしまって、ひどくイライラし始めて。足が震えていたわけじゃない、慣れてるとおりに全部やったかのようなんだけど、結果はなんか違っちゃって。動きが1つも合わなかった。3回もつまづいた。終わりの方でステップシーケンスも忘れちゃって。その後は、戦えないどこじゃなくて、ただ集中することもできなかった。ジャンプに入っても、でもあまりにもいつもと違うものだから、シングルジャンプを跳ぶのも恐かった。なんか怖くって。

(そんな状況はあなたには珍しいですね、いつも安定しているところが人と違っていたのに。)
そういうことなの。自分でもなんでかわからない。

(でも、「ロミオとジュリエット」の音楽で振り付けられた新しいプログラムについて質問したいと思います。なぜこの作品を選んだのでしょうか?)

ヒロインと名前も同じだし、年も一緒。もちろん、今は私のほうがジュリエットよりちょっと上だけど、でもそれでもそんなに大きくなってないし、この女の子のイメージを落ち着いて伝えられると思う。

前に「ロミオとジュリエット」でプログラムを創ったときは、テーマがなく、音楽と私のスケーティングだけという出来だった。今回は、私の滑りの中でより柔らかで成熟したイメージに。でも、中国では言うまでもなくそれは見せられなかった。フリーではまったく何も上手くいかなかった。ジャンプができないせいでステップもどっか行っちゃったし。イメージももちろん作れなかった。その代わり、次の滑りがどんなふうになろうと、上海のよりは良くなるから。

(疑う余地もありませんね。)

ほら、こんなでも何かのプラスになる。次のフランス大会では、今回見せられなかったもの、感じていることを伝えられるよう努力したい。

(フリーの曲を長いこと選んでいまいたね。ファンに助けを得ようとまでしていました。何が問題だったのですか?)

最初のフリーの振付がされて、あたかもうまくいきそうだった。でもその後、細かいところまで入って行ったら、全然私のものじゃないってわかった。音楽を聞くことさえもできなくて、音楽を消すよう頼んだくらい。メロディがノンストップでかかり続ける振付作業のときのことだけど。

「シンドラーのリスト」は、振付の作業をしているときどんどん好きになっていったのに、その曲はまったく逆だった。結局、その曲では滑りたくないって認めちゃった。1週間後に同じ曲の新しいバージョンを持ってくると言われたけど、もちろん呆然としちゃって。どこをどう持ってくるの?それでファンに訊くことにしたの。

(たくさんの提案があったでしょう?)

とってもたくさん。何よりも多かったのは日本とか中国の音楽。アニメ「ムーラン」の曲でプロを振り付けようと決めて。私はとても気に入ったの。でも、実施に滑ってみると、これはひどい、すぐにプロを変えないと、まったくプロになってないって皆が言って。つまり、誰にも好きになってもらえなかった。それで、もう時間があまり残ってなかったから、何か急いで振り付けなくちゃいけなくなって、それで「ロミオとジュリエット」に戻ったってわけ。これにはみんな賛成。あとは録音を見つけてうまくそれを編集するだけだった。

(「ムーラン」の実験がうまくいかなかったのは残念ですね。)

私も。とっても面白い隠し球があったから。腕に絵を書いて、プログラムの最後で髪を解くの。女の子が軍隊から戻って、髪を解くところ。まあ、いろんなアイディアを考えてた。

(それなら、そんなアイディアをエキシで実現させる価値があるかもしれませんね?)
女の子が着替えて髪を解いてカツラを被るエキシはもうある。もう隠し球じゃなくなっちゃった。まあ、また何か考える。

続く

テーマ: フィギュアスケート | ジャンル: スポーツ

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2016.12.06 (Tue) 17:09 |