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エテリ・トゥトベリゼ「ユーリャは変わっていない」(後)ユーリャは、プルシェンコとは違う

トゥトベリゼ・コーチのインタビューの続きです。

前篇はこちら

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エテリ・トゥトベリゼ「ユーリャは、変わっていない」


http://fsrussia.ru/intervyu/493-eteri-tutberidze-yulya-takaya-kakaya-est.html
オリガ・エルモリナ

(続き)

(ユーリャにとってより大変なのは、オリンピックシーズンでしょうか、今でしょうか。)
いつも大変だった。でも状況は違う。オリンピックしシーズンはとても緊張していた。国別対抗戦の金メダル以外にも、ユーリャは初めてユーロの金メダリストになったし、オリンピック後もワールドで銀メダルを獲った。それに加えて、彼女の成長期もちょうどオリンピックの前の年とオリンピックの年に当たった。身長や体重が変化して、自分の身体のコントロールを覚える必要があった。成長期には、自分を取り巻く世界がスケートリンクよりも広くなり、多くの深刻な問題について考え始める。自分が何がしたいのか、今していることは好きなことなのか。まったく自然で普通のこと。でも、オリンピックが近づいてきていたから、結果を出すために私たちは、ユーリャに「耐えて練習しなさい」とはっきりとした課題を出した。そういったプロセスを意図的に止めて、ユーリャがそんな考えをしないよう気を逸らすために。ユーリャはただ耐えて、時計を巻き戻して、練習することが必要だった。

こんなことはすべて過ぎたことで、今、ユーリャが自分で今後どうするか決めなくてはいけない瞬間が訪れた。フィギュアスケートを滑るのが好きかどうか、自分を解体し、理解する必要がある。練習は、ルーチンワークだから。このルーチンワークの頂点が、大会になる。もし大会に出ても歓びを感じられず、苦悩に変わってしまうのなら、スケーターは少しずつ薄れていき、違う分野で自分を探し始める。だから、続けたいという希望はスケーター自身から出てこなくてはいけない。もしユーリャがこの苦役から歓びを得ることを覚えれば、私たちは長きにわたる金メダリストを得ることになる。リプニツカヤには、まだ実現されていない巨大なポテンシャルがある。そして、私は、コーチとして、彼女がスケートを続けることを強く望んでいる。

(彼女はオリンピックのあと、変わりましたか?)

まったく。ユーリャは変わっていない。もしかすると、彼女はこうであると皆が思いたいのとは違うかもしれない。その意味で、彼女に対する批判はまったく理解できないし、受け入れられない。そう、彼女はちょっと閉鎖的で、いつも笑っているわけじゃないし、みんなに心を開いているわけでもない。でも、みんながみんな、グレイシー・ゴールドみたいに、32本の歯をみせて微笑まなくちゃいけないわけじゃない。彼女がそうであることは、素晴らしいこと。でもユーリャは違う。しょっぱいがのが好きな人もいれば、甘いのが好きな人もいる。なぜみんな同じようでなければならないの?まだユーリャには、若い子らしい、最大限を求める考え方がある。ユーリャには中間色は存在してなくて、白か黒かだけ。でもそのうちなじむだろうし、成長して、社会に適応して、皆に対して微笑むことを覚えるでしょう。彼女にとって不快に人にさえ。

(ユーリャ自身は、中国杯よりひどいことはないと言っていましたから、フランスでは演技が楽になるとお考えですか?)
本当にそうなることを期待してる。でもこの大会がどうなろうと、リプニツカヤをスケーターとして残しておきたいのなら、批判はせず、支えなくちゃいけない。彼女には難しいシーズンが待っている。もしかすると、ひどい演技や滑りがあるかもしれない。でも、それを経験して、そういった試練は死ぬほどではないということを理解しなくちゃいけない。

(今シーズンを休むことは考えませんでしたか?)
ユーリャが滑り続けたいなら、それは問題の解決にはならない。オリンピックしーずんの後はみんな疲れていることはわかっているし、心を入れ替えて休まなくちゃいけないのもわかってる。しかし、家に座り込んでしまうと、このあとどうなるのか予測できなくなる。時は止まってくれないし、他のスケーターは練習し大会に出場する。引退して戻ってきたスケーターを1人でもいいから言ってみなさい。

(プルシェンコ)
彼だって、以前のように復帰してきたわけじゃない。いろいろな理由があって、常に練習をする機会を持てなかったから、技術的には少し弱まっている。身体に強制しなくちゃいけなくなって、そのせいで怪我も起きている。でも、プルシェンコには復帰したいというものすごい意欲と、フィギュアスケートへの愛情がある。最初の復帰までにはもうプルシェンコの肩の後ろには2つのオリンピックがあった。ロシアの男子チームで彼に立ち向かえるのはいなかった。

ユーリャの状況は違う。彼女にはそんな経験もなく、女子の代表をめぐる競争はとても厳しくなっている。そのために、今、ユーリャはリンクに出て大会に出場しなくちゃいけない。ユーリャはとても野心的で、負けるのは好きではない。食事中に食欲がでてくることを望んでいる。誰に勝たなくちゃいけないのか、具体的な目標が出てきてくれば、スケーターとしての怒りや練習へのモチベーションが戻るだろう。それがすべて揃うと思うけど、今のところユーリャは支える必要がある。今、これまでにないくらい、ユーリャはそれを必要としている。

(終)

テーマ: フィギュアスケート | ジャンル: スポーツ

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