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ロシア記事:僕らのヒーロー - リーザ・羽生・ヴォロノフ

R-Sportのフィギュアスケート担当であるヴォロビヨワ記者とシモネンコ記者のGPFについての論評記事がありましたので紹介します。とても長く、男女シングルのみ抜粋です(それでも長い)。

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僕らのヒーロー


http://rsport.ru/blog_simonenko/20141214/795038620.html
マリヤ・ヴォロビヨワ/アンドレイ・シモネンコ


エリザヴェータ・トゥクタムィシェワは病気後にグランプリ・ファイナルに出場した。エレーナ・ラジオノワは、その前夜にプログラムを流しで滑りもせずにバルセロナへと来た。最高のコンディションでこの大会に来れなかったと公式に発言した人だけでこれである。スケーター何人かの、いわゆるプレス向けではない発言によって、私たちは次の事実の確信に至った。スケーターたちは、ファイナルに進出するためにシリーズ大会であまりにも多くの力をかけるため、ファイナル自体への体力がほとんど残らないのだ。バルセロナ大会でのいくつかのミスについてはこのことで部分的に説明できるだろう。

しかし、そんなすべての口実にもかかわらず、大会に勝ち続けている者もいる。しかも、その勝利はどうにかこうにかのものではなく、力強く自信に満ちた滑りをみせてのものだ。

(中略)

ところで、トゥクタムィシェワもそんな「武器」を見つけたようだ。もちろん、彼女はこのシーズン、あと3回日の当たる場所を目指して戦わなければいけない。つまり、ロシア選手権と、かなりの確率でユーロとワールドだ。しかしそれでもこの最初のミニ・ロシア選手権をトゥクタムィシェワは勝利した。しかも、エレーナ・ラジオノワが非の打ち所ないフリーを滑りきったのに、その上を行ったという事実が、トゥクタムィシェワが特に嬉しい理由だろう。自分もライバルも理想的な滑りをしたときに勝利するという意味で、これ以上気持ちがいいことはない。

大会が始まる前、私たちの意見が一致したのは、このファイナルで一番望まれることは、トゥクタムィシェワの優勝でもなく、クリーンなスケーティングだった。ここ3ヶ月強で8回目の大会のために、彼女がどこから力を見つけてきたのか、謎である。しかし、この選択に賭けたことは全面において機能した。リーザは競技の経験を積んで、それと並行して、ミスなく滑り優勝するとはどのようなものかを思い出した。同時に、彼女自身の言葉によると、「そこでただ滑ってるわけじゃない」ということをジャッジに思い出させたのだ。

総じて、トゥクタムィシェワの経緯は、身体がつねに期待を裏切り始めたのに、新たな身体が何をしているのかという問いを頭がまったく拒否することを、頭に入れておくというテーマに関する、若いスケーターへのある種の教材とも言える。

この不調和は避けられないが、以前のコンディションに戻ってくることもまったく可能であり、現実的である。必要なのは、一番つらい時期に壊れることなく、後に戻ってくるために、出来上がった状況を受け入れたかのごとく一定期間影に去ることだけだ。今シーズン、トゥクタムィシェワが戻ってきたように。そして、彼女の歴史は今まさに始まりつつあるのだ!彼女がこの歴史の最初のページをどれだけうまく書いたかということに鑑みると、彼女の歴史の終わりもとてもとても幸せなものとなろう!

(中略)

しかし、グランプリファイナルで私たちが個人的に何よりも驚いたのは、男子シングルの評価である。私たちは、スケーターの滑りを見て、そのスケーターが得るであろう得点の予想をするという習慣がある。ここでは、男子シングルのショートとフリーの得点を予想するのは、ほぼ不可能な課題のように見えた。

しかし、公平に言えば、オリンピック金メダリストである日本の羽生結弦の演技を見ながら、編集に緊急記事を送るため、私たちは発作的に世界記録の得点を探し始めた。しかしその後なぜか転倒し、新記録の問題はスケジュールから取り除かれた。しかし、羽生にはまったく驚かされた。グランプリシリーズ大会で、彼がどんな状態で演技をしていたか、重苦しい印象を残していた。フリーで羽生は、まるでこれが最後の演技であるかのように滑っていた。こんな滑りのあとで力がほとんど残っていなかったはずなのに、次の日のエキシの練習で4回転を次々と…。それでだいたいすべてが言い尽くされている。

羽生にはまた、もう1つ、その行動でも驚かされた。表彰台の一番上に立ちながら、羽生は心から、そして積極的にロシアのセルゲイ・ヴォロノフへの拍手をしていて、そんな気高さを指摘せずにはただいられない。ヴォロノフも私たちにとっては男子シングルのヒーローになった。スペイン人はそれについて議論したがるかもしれないが。

セルゲイが両プログラムをただクリーンに滑るだけでなく、自信を持って高揚して滑ることができたのか、その理由はわからない。自分にとって初めてのファイナルで、最初は羽生のあと、次はさらに悪いことにハヴィエル・フェルナンデスの後にリンクに入ることもあり、あがってしまったり、崩れたりしてもおかしくはなかった。しかし、彼はそれでもフリーで思い切って4回転2回に挑戦し、いきなり私たちを喜ばせた。2回めの4回転が何らかの理由でうまくいかなかったがそれでもいい。その代わり、思い切りやったのだから。

それに加えてルッツも跳んだ!過去の話だが、私たちはセルゲイに対し、どうしてもこのルッツが合わないと小言を言っていたものだが、彼は一番責任ある瞬間にその逆を納得させた。言うまでもなく、こんな出場者の中の銅メダルは、ヴォロノフにとって信じられないような成功だ。しかし、だいたい理論においては彼はもっと上にいけたかもしれない。いや、羽生にはもちろん挑めなかったとしても、フェルナンデスに戦いを挑んでも力は均衡していた。しかしそのためには2つ目の4回転が必要だったし、フェルナンデスの宇宙的な評価がないことが前提となるが。ショートでの失敗の後、ハヴィはフリーで4回転を2つ跳んだが、同時に一連の深刻なミスも犯している。しかし得点は、ヴォロノフがそのキャリアで得たことのないようなものだった。

そして、もしフェルナンデスの評価が伸びたことが、ホームでの出場ということで説明できるのなら、もう1人のロシア代表であるマクシム・コフトゥンが何の罰を受けたのかはまったく不明である。あんなにうちひしがれてがっくりとしていたコフトゥンはこれまでに見たことがない。ファイナルで、昨シーズンのワールドで見せた演技とほぼ同一の滑りを実際に見せたが、得点は10点も低かった。しかし、なんてことはない。より怒りを燃やすだろう。

テーマ: フィギュアスケート | ジャンル: スポーツ

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