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稀代のジャンパー、エリザヴェータ・トゥクタムィシェワ(後)ソトニコワ、成長期、4回転、趣味

リーザの記事の続きです。

稀代のジャンパー、エリザヴェータ・トゥクタムィシェワ(前)ミーシンの指導を受けるようになった経緯


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稀代のジャンパー、エリザヴェータ・トゥクタムィシェワ


http://prosport-online.ru/articles/tukhtamysheva226
マリーナ・クルィロワ

続き

そんな協力関係は成功し、リーザは勝ち始めた。最初はジュニアグランプリシリーズの2つの大会、それからジュニア・オリンピック。しかしいつも頭にあったのは、言うまでもなく、ソチ・オリンピックだ。女子シングルでロシアは2枠あった。そして、それは難関校への入学試験のようなものだ。たった2人という最小の枠への試験。トゥクタムィシェワ以外にも、冬のソチで2週間を過ごすことをあてにしていた者に、ユリヤ・リプニツカヤ、アデリナ・ソトニコワ、そしてそのシーズンの「発見」であったアンナ・ポゴリラヤがいた。最大の選抜試験となるのはロシア選手権。そこで誰よりも演技が成功したのはアデリナだった。彼女には金メダルのタイトルが3つもある。リーザには今のところ優勝は1回だけだ。

「みんな何か議論したいというのはわかるけど、私とアデリナがお互いを好きじゃないとかいうような恐ろしい歴史を今から話すことを期待してるのであれば、残念ながら、喜ばせるようなことはない。本当の競争をしているときに、強固な本物の友情はありえないというのはわかる。自己欺瞞かそうでなければなにか借り物のような、魅せるためのものでしょう。私とアデリナは普通に交流してる。お互いに対する陰謀なんて持ってない。私には自分の人生があるし、アデリナにもアデリナの人生がある。どうしていつも私たちをぶつけたり、比べたりするのかはあまりよくわからない。個性も全然違うし、スケーティングのスタイルも違う。生まれた年だけが一緒ってだけで。」

ライバルたちとのうるさくつきまとう比較から脱却するために、今のところ誰も真剣に取り組んでいないようなエレメンツを習得する必要があるとリーザは決心し、4回転ジャンプの開発を始めた。

「ジャンプはいつも大好きだった。まだグラゾフで滑っているときも、授業の後、全部のジャンプとジャンプの出を頭に詰めるためにちょっと遅くなってしまうこともあった。スヴェトラーナ・ミハイロヴナ(・ヴェレテンニコワ)が、私をリンクから追い出さなくてはいけないことも。今は練習で4Tを試してるけど、ある程度自信を持って跳べる3Aとどこか似ている。4回転ももう回りきれるんだけど、まだ着氷に問題があって。でもそれは時間の問題で、ただもっとトライしなくちゃいけないというだけ。うまくいかないうちは、ジャンプして、転んで、またジャンプして、と続ける。転ぶのが怖いのは最初だけ。その後は慣れて、恐怖心は消える。」

リーザは以前も4回転を跳ぶことができたが、他の14-5歳の多くと同様、急な成長が始まってしまった。脊椎への負担が急に大きくなり、指導者会議では、まず全身の筋肉を強化すべきだとして、リーザを体力トレーニングへと送り出した。同時に、かなり厳格なダイエットもさせた。現代のシングルスケーティングでは、スリムな女性がこなしやすいエレメンツがとても多いからだ。遠征でダイエットを厳守するのがなによりも大変だった。周りがみんな当地の料理を試してみるよう薦めてくる。例えば、世界の胃袋の中心であるパリも、この意味ではまったく記憶に残らなかった。マクシム・トランコフが2年連続でロシアのスケーターみんなのために開催したツアーでも、よくあるようなシャンゼリゼ通りの菓子店でクロワッサンとコーヒーの朝食から始まるのではなく、ルーブル美術館見学からだった。

「大会に来たけど時間はぎりぎりだった。すべてを見たくて、マクシムが私たちを街案内してくれた。このツアーの一番の発起人だった。「パリを見て死ね」というフレーズの意味、今ならよくわかる。とても美しい街だから。もちろん、フランス料理の何か特別なのを試してみたかったけど、そのときは美味しいものを食べるのをそんなに趣味にはしてなかったから、覚えてるのはホテルで朝食に作ってくれたオムレツだけ。みためはおかゆみたいにどろどろなんだけど、非現実的なおいしさだった。」

移行の年齢を、リーザは結果として比較的軽く、怪我や深刻な喪失もなく耐えることができた。数キログラムを勘定に入れなければ。そして現在、オリンピックへの準備を慣れた環境で行っている。

「身体的には、今はまったく快適。でも精神的には、もちろん大変。周りはみんな話をして、何らかの予想をして、何か期待されている。どうやって説明していいかわからないけど、でもそんなことすべてを受け入れるのは大変。以前のシーズンは、どこでどうやってシーズンが終わるのか、シーズンを通じてずっと知っていたけれど、今はないも明らかじゃない。オリンピックに行けるのか、行けないのか、もし行けなかったらどうしたらいいのか…。まあ、身体的には問題解決したから、今は頭にも秩序を取り戻せたらいいと思ってる。心理学科に入って、いったいどうなってるのか理解するのもいいんじゃないかって時々思うくらい。」

心理学者であったら、そんな状況では、こだわらずに何か他の物へと注意を向けることを勧めるだろう。リーザはまず映画にはまろうとしたが、大好きなスリラーも落ち着きを与えてくれなかった。先進的な市民の一番の娯楽であるドラマシリーズも彼女を捉えなかった。

「ずっと長い間、何かドラマを選ぼうとしてたけど、できなかった。たぶん、自由な時間が少なくて、ドラマに時間をかけるのが惜しいからだと思う。読書の方が好き。でも、最近最後まで読みきれなかった本もある。バルザックの「娼婦の栄光と悲惨」。親友の勧めでドライサーの「アメリカの悲劇」に変えたけど、とても気に入った。あと、自由なときにはギターを弾こうとしてる。最近始めたんだけど、古いロシアのロマンスはもう弾けるし、チャイフの「オイヨー」を習ってる。すごくはまってて、個人教師をつけて練習することにしたくらい。でも、まだ1回しかやってないけど。先生はうちに来て教えてくれるんだけど、今シーズン家にほとんどいないから」

(終)

※チャイフの「オイヨー」

テーマ: フィギュアスケート | ジャンル: スポーツ

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