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イーゴリ・ボブリン:結弦は練習中に死んでしまうんじゃないかと思ったくらい、身を捧げている

年末のヴェチェルニャヤ・モスクワ紙のサイトに、ワールド銅メダリストでコーチ・振付師のイーゴリ・ボブリンのインタビューが掲載されていました。フィギュアスケート部分を抜粋して紹介します。

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イーゴリ・ボブリン:「奇跡というのは、それを信じる人にのみ起こる」


http://vm.ru/news/2014/12/26/igor-bobrin-chudesa-sluchayutsya-tolko-s-temi-kto-v-nih-verit-274909.html
アンジェリカ・ザオジョルスカヤ/ヴェチェルニャヤ・モスクワ

(前略)

(素晴らしいスケーターは世界にたくさんいますし、中でも偉大なスケーターだけでも少なくありません…。しかし、数十年にわたって愛されるスケーターは、かなり少なくなります。イーゴリ・アナトリエヴィチ(・ボブリン)、あなたは同僚であるフィギュアスケーターの中でどなたが好きでいらっしゃいますか?)

スポーツというのは、とても残酷なものだ。私がソ連を代表して国際大会に出場していた頃は、ソ連チームには今よりももっと友好的な関係があった。やはり以前は、我々はより緊密なチームであり、何よりもまず国のために演技をしていたんだ。それに比べ今は、別々の派閥だとか、グループだとか、ただ1人でいるとか…。

男子シングルでソチ・オリンピック金メダリストになった羽生結弦との仕事では多大な歓びを感じていた。私と妻のナターシャ・ベステミヤノワは振付指導者として彼のプログラム振付に携わっていた。結弦はファンタスティックなくらいの努力家で、結果に向かってエネルギーに満ち満ちている。それで私とナターシャは、彼が練習中に死んでしまうんじゃないかと思ったくらいだ。それくらい身を捧げている。

もし他人に自分の魂の一部を伝えるのなら、自分がこうしてほしいと思うことをその人に絶対に要求してはならない。オリジナルよりもひどいコピーができあがってしまう。教え子に自分のアイディアを詰めてやり、いわゆる「自由遊泳」に放してやったほうが、かなり効果的だ。なぜなら、その人はすべて自分で考えついたものだと思うだろうから。

ライバルである日本人という形でロシアにとっての問題をつくったのは意図的ではないと私とナターシャは理解している。他方で、このとても才能のある青年が、それだけの価値のある結果を手にすることを手伝えたのは、嬉しいことだ。


(国際大会で競った中で、最も才能がある人はどなたでしょうか?)

フィギュアスケートで私が好きなのは、トーラー・クランストン。今は絵を描いているが、以前はリンクで自分のスケート靴で絵を描いていた。芸術家なんだよ。技術屋ではないから、コンパルソリーはうまくいかなかったけど、それであまり悩むことはなかった。といっても、そのせいで彼は結局オリンピック金メダリストになれなかったんだけどね。でもトーラーがリンクに入るのはたった1つの目的のためだ。つまり、みんなに自分の歴史を語るということ。美しく語ること。彼のような人間は二度と現れない。トーラー・クランストンは、スポーツを芸術に変えようとした最初の人間の一人だ。

(後略)

テーマ: フィギュアスケート | ジャンル: スポーツ

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