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マクシム・コフトゥン、自身の新たなスタイルについて語る(後)自分のプロ、羽生のプロについて

前篇に引き続き、コフトゥンのインタビューです。フリーの意図についての説明が面白いですね。

ロシアン・フィギュアスケート・フォレヴァ - マクシム・コフトゥン、自身の新たなスタイルについて語る(前)怪我からの回復と今後

マクシム・コフトゥンが自身の新たなスタイルについて語る


http://www.sovsport.ru/gazeta/article-item/851025
アンドレイ・シモネンコ / Sovsport.ru

続き

「プログラムでは、人生の不注意な部分を見せることができるが、すぐにそれを隠す」



(マクシム、フリープログラムはネット上の先進的なファンの間でかなり長いこと活発に議論されていますが、その中に、ワールド金メダリストのハヴィエル・フェルナンデスのスタイルへの類似があるとの意見があります。ハヴィエルのコピーになることを恐れないのでしょうか。)

いや、怖くはない。そのことについては、プロのアイディアを考えたピョートル・チェルヌィショフとすぐに話した。自分は、プロをあるべき姿ではまだ見せていない。まったく違ったものになる。スタイルとしては、このプロはジャッジとのゲームにはならない。1つ1つの動きに意味ができ、演技でストーリーを語ることになる。フェルナンデスのスタイルとの共通点は、皮肉があることかもしれない。でも、こう言ってはなんだけど、そういったスタイルはハヴィエルの前にいくらでもいただろう。


(例えばその、イーゴリ・ボブリンも…)


そのとおり。彼とナタリヤ・ベステミヤノワはこのプロの作業でとても良くしてくれた。すべて新鮮で、クールに見える。日本でのショーは素晴らしかった。今回は、シーズンに急に入らなくてはいけないという課題があったから、あまり良くなかった。でもいずれにせよ、多くの人が、素晴らしい、遊びがある、すべてが読み取れ、意図していることが理解できると言ってくれた。でも、例えばゆっくりとした部分では、もっと多くのことを見せなくちゃいけなかった。顔の表情も、体の振り付けも。実際は休んでしまったけど。


(中盤に腕を投げ出して止まっているところがあったようにちょうど見受けられましたが、実際に休んでいたんですね…)


そこは眠って、倒れてしまうところだ。眠りを表現してすぐ、実際に倒れていっていることを理解するんだ。よし、と奮起して、あちらこちらへと向かう…。ここで、自分の人生における不注意さというか、気の緩みみたいなものをこのプロで表現することができる。そしてそれをすぐに隠すんだ。つまり、喜びながら駆けまわるんだけど、転んでしまって、ジャッジに振り向くんだ。これはプログラムだからね!と、こんな感じ。要するに、まさにこのフリープロでは、本当のことを見せたいと真に思っている。ショートはまだ出来上がっていない。ショートを滑ってたときは、1つエレメントをやって、次のエレメントをやって、それらをなんとかつなぎあわせてる、そんな感覚だった。エレメンツ間がまだ縫い合わされていない。トウループで転倒して、これからリンクの中央に行ってスピンをしないといけないと理解する。どうやってそこまで行く?両足で立ち上がって、ただ滑っていって、スピンに入る。つなぎがなくて、エレメンツが接着されていないからだ。そんなに時間はかからないと思うから、作りこむけど。


(このフリーは、フィギュアスケーターとして、芸術性という意味であなたにとって一番深い試練ではないかと感じました。以前はわかりやすい音楽で、その下でわかりやすい動きをしていました。)


手の動きとか、そうだね。


(一方、今回は一つのスペクタクルです。)


そう、観客のためのスペクタクルを見せるのが自分たちの課題だった。4回転はもう数多く跳んでいる。4回転はそれ自体が主張するものだ。だから、自分のプログラムでは、軽やかさと観客との遊びが欲しい。そして、4回転は3回。そうなれば爆弾級だから。そこから1つでもなくなったら、普通の、いつもの滑りになってしまう。今日は多くが失われてしまった。ゆっくりとした部分で、重要な足の動きは見せていたが、腕や表情はまだない。


(練習ではその顔の表情や腕の動きの一部があったように見えましたが、その後の滑りで、あなたは少しより集中しているようで、それらがありませんでした。)

一番初めはそんなに集中してなくて、遊びがあった。それから、クロスでスピードを上げ始めたら、クワドサルコウを飛ばなくちゃいけないことを思い出した。サルコウはまだ全然100%ってわけじゃない。うまく行ったのは2・3度で、あとはステップアウトや転倒ばかりだから…。


「エレーナ・ゲルマノヴナ(・ブヤノワ)はアデリナを育てた。自分にもプランがあると信じている」



(ショートとフリーで複数の4回転を跳ぶとおどかす選手がますます増えていることをどうお考えですか?最近まで、事実上それはあなただけの「切り札」でしたが…。)

フィギュアスケートがこれだけ早く動き、発展していることは嬉しい。4回転を跳ぶ映像をアップしている人も多くて、とても面白い。でも、自分には自分の課題があって、そういったものには目を向けない。言ったように、4回転を複数入れたプログラムがスペクタクルになればクールだ。


(オリンピック金メダリストである羽生結弦のプログラムは見ましたか?)

見た。他のスケーターのプログラムについては好みの問題だけど、羽生の両プログラムは気に入った。特に、日本のスタイルのやつ。凄くクール。


(フィギュアスケートをそれほど深く理解していないかもしれない普通の読者があなたに訊きたいと思っているかも知れません。羽生のようなスケーターたちと実際にどうやって戦えるようになるのでしょうか。)

想像は言わない。自分のコーチであるエレーナ・ゲルマノヴナ(・ブヤノワ)は、オリンピック金メダリスト、アデリナ・ソトニコワを育てた。アデリナだってゼロから初めて、戦って、ご覧のとおりのレベルにまで育ったんだ。コーチには、自分にもプランを持っていると信じてる。コーチの言うことを聞いて、出された課題すべてを実行するつもりだ。その先はどうなるか見てみよう。もちろん、自分は現実主義だから、フェルナンデスや羽生と戦えるのは、クリーンに滑ったときだけだとわかってる。それに向けて頑張るよ。

(終)

テーマ: フィギュアスケート | ジャンル: スポーツ

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