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「羽生の弱点を言おうとしても舌が回らない」ロシアメディアによるGPF男子順位予想(ルカヴィツィン解説)

Sovsport.ruがグランプリファイナル男子シングルの順位予想をしているので紹介します。解説は、エヴゲニー・ルカヴィツィン



「羽生の弱点を言おうとしても舌が回らない」


http://www.sovsport.ru/gazeta/article-item/864890
アンドレイ・ワリク / Sovsport.ru / 2015/12/6


次の木曜日からバルセロナで、シーズン前半の最重要大会であるグランプリ・ファイナルが始まる。Sovsport.ruは時折ミニ・ワールドと呼ばれるこの大会の参加者を紹介する。今日は、グランプリファイナル男子シングルの6選手について、2012年ワールド銀メダリストのアリョーナ・レオノワ、2014年ユーロ銅メダリストのコンスタンチン・メンショフのコーチであるエヴゲニー・ルカヴィツィンが語る。


Sovsport.ru予想第1位
羽生結弦(日本)
オリンピック金メダリスト(2014)、ワールド金メダリスト(2014)
GPS成績:スケートカナダ2位、NHK杯1位

エヴゲニー・ルカヴィツィン
羽生の最後の滑りがいまでも眼の奥に焼き付いている。とても激しく、鮮やかに。1週間前に私たちが見た記録的な滑りについて、羽生の弱点について話そうとしても舌が回らない。もちろん、プロとしてある程度見て取れる部分はあるけれども、それをここで話す価値はないと思う。

フリーは言うまでもなく傑作だ。滑りの面だけではない。「基礎点」だけで評価されるようなエレメンツは1つもなかった。すべて+1から+3。私にとって、つまりコーチとしては、特に後半の2つのトリプルアクセルの実行の評価が高い。最初のコンビネーションはダブルトウしかつけてなかったとしても。それはただ、ルールによる制限があるからに過ぎない。羽生ならトリプルトウだって簡単に付けられただろう。

「玉に瑕」としては、最初の大会であるカナダ大会を思い出す。羽生はそこで、他のトップスケーターたち全員と同様に彼もミスをすることもあることを示した。しかし、大会ごとにコンディションを整えていると見て取れる。近い将来に何かミスをするような機会はますます減っていくことだろう。


Sovsport.ru予想第2位
パトリック・チャン(カナダ)
ワールド金メダリスト(3回、2011-2013)、オリンピック銀メダリスト(2回、2014)
GPSの成績:スケートカナダ1位、エリック・ボンパール杯5位(ショートのみ)

エヴゲニー・ルカヴィツィン
滑りに弱点は基本的にない。コンポーネンツについて羽生とチャンを比べると、チャンにある程度の優位を与えるだろう。もちろん、彼らはスタイルが異なっている。しかしスケーティング・スキルに関してはチャンの方が上だ。

技術面については、カナダでも、フランスのショートでもミスが多かった。これは、チャンはまだ最適なコンディションに達していないということを示している。弱点は、大きなミスをする可能性があるところにある。しかしポテンシャルはクレイジーだ。(金メダルを勝ち取った)カナダでのフリーの滑りも、忘れられない光景だった。フリーで190点というのは、日本での羽生の216点とは言わないが、それでもやはり印象的な数字だ。


Sovsport.ru予想第3位
ハヴィエル・フェルナンデス(スペイン)
ワールド金メダリスト(2015)、ユーロ金メダリスト(3回、2013-2015)
GPS成績:中国杯1位、ロステレコム杯1位

エヴゲニー・ルカヴィツィン
彼の滑りのスタイルは好きだ。自由な滑り。堂々とした滑りとコントロールされたカオスとの境界にある。それに加えて、エレメントのコントロールも正確だ。弱点は、ハヴィエルはときどき遊び疲れてコントロールを失うことがある。悔しい「パンク」や、似たようなミスが起こりうる。


Sovsport.ru予想第4位
ボーヤン・ジン(中国)
ジュニアワールド銀メダリスト(2015)
GPS成績:中国杯2位、NHK杯2位

エヴゲニー・ルカヴィツィン
ボーヤン・ジンの力はその技術にある。フリーで4回転を4回というのは強い。クワドルッツは今世紀の発見だと評価している。私にとっては謎であり、突破口であり、宇宙レベルだ。PCSはまだ秀でるものではない。最近は上がってきたけれども。ショートではコンポーネンツの進歩を見て取れる。フリーではまだ違う。今のところ、フリーはエレメンツからエレメンツへの滑りにとどまっていて、コンポーネンツはどこかに行ってしまっている。


Sovsport.ru予想第5位
宇野昌磨(日本)
ジュニアワールド金メダリスト(2015)
GPS成績:スケートアメリカ2位、エリック・ボンパール杯1位(ショートのみ)

エヴゲニー・ルカヴィツィン
宇野で重要なのはPCSだ。技術点も高いが、宇野の技術面は好きではない。エレメンツ実行の技術がだ。ただ、宇野のエレメンツ実行は、ジャッジの要件という視点では「自由に、軽やかに、自信をもって」実行されたとされる。しかし、私は彼の練習もよく見ているけれど、技術に関してのみ言えば、その意見に同意できない。面白いスケーターだ。生まれつき才能がある。思い切りの良い滑り。エレメンツ実行も思い切りが良い。それが共感を呼び起こしている。


Sovsport.ru予想第6位
村上大介(日本)
NHK杯金メダリスト(2014)
GPSの成績:スケートカナダ3位、エリック・ボンパール杯3位(ショートのみ)

エヴゲニー・ルカヴィツィン:
面白いスケーターだが…。これまで挙げたスケーターはそれぞれ自分の切り札がある。ボーヤンは4Lzであったり、宇野は思い切りの良い滑りであったり、最初の3人は無条件のフィギュアスケートの世界トップだ。村上にはまだ切り札というのは見て取れない。もちろん、素晴らしい、上質なスケーターだ。彼のクワドサルコウは素晴らしいし、トリプルアクセルも…。しかし今のところまで彼に何か特別なものは見ていない。

テーマ: フィギュアスケート | ジャンル: スポーツ

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