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ブライアン・オーサー:私が感じている成功は、教え子のものだ【GPFパンフレット掲載】

グランプリファイナルのパンフレットに掲載されていたブライアン・オーサー・コーチのインタビューがありましたので、翻訳して紹介します。もしかしたら既出かもしれませんが、悪しからず。見やすさのため、一部改行したりしています。

ブライアン・オーサー:私が感じている成功は、教え子のものだ


http://nanoka12.tumblr.com/post/136682167711/brian-orser-the-success-that-i-feel-is-for-my
(GPFパンフレット掲載)


Q:あなたは現行の五輪王者とワールド金メダリストのコーチですが、名刺にはなんと書かれているのですか?

A:ハハ、名刺はもってないんだよ、でも持ってたとしたら、オリンピック金メダリスト2人、ワールド金メダリスト3人、ジュニアワールド金メダリスト2人、四大陸選手権金メダリスト、3度の欧州選手権金メダリストのコーチと書くだろうね。うーん、絶対にコーチになんてなれないって言われてた人にとっては悪くないんじゃないかな。


Q:このことはどうお感じですか?


A:教え子たちみんなを誇りに思っている。「大きな」メダルにはまだ手が届いていなくても、心と情熱をもって滑っている。皆、一所懸命練習しているよ。懸命な練習とコミットメント、私から教え子たちに期待するのはそれだけだ。私たちはお互いを尊敬しあっているように思ってる。


Q:スケートの指導を始められたときは、世界で最高の指導という地点にたどりつけると想像していましたか?

A:私はコーチとして、毎シーズン仕事をしているだけだ。私の教え子たちは生まれつきの才能がある。私の仕事は、彼らがなりうる最高のスケーターになれるよう、そしてスケートに何か有益な貢献ができるよう、手助けをすることだ。私が感じている成功は、教え子のものだ。私たちは彼らとともにいて、その成功ために多くのことをしてきたと思う。しかし、それぞれの成功は、私のものではなく、彼らのものだという立場ははっきりとしている。2010年のバンクーバーでの勝利はユナ(キム)のものであり、私のものではない。私の教え子が良い演技をした大会で、私が胸を膨らませているって?もちろん!!彼らのことを誇りに思っているし、彼らの人生でこの先待っていることに興奮しているから。ハヴィエル・フェルナンデスが初めてワールドのタイトルを獲ったとき、最初に彼に言ったのは、「君の人生は、たった今から、永遠に変わってしまったんだよ!!」ということ。


Q:今やあなたは最高のチームを率いているわけですが、コーチとしてはよりやりやすくなったのでしょうか、それともやりにくくなったのでしょうか。

A:コーチとして、私にとって一番重要なのは、自己満足に陥らず、油断しないでいることだ。ガードを下げた瞬間に、何かを失ってしまうだろう。私は自分の時間の多くを、トップスケーターたちの管理に割いている。スケーターにはシーズンの計画、月次計画そして週次計画があることをはっきりさせている。誠意と合理的な期待をもってお互いに定期的にやりとりをしている。教え子たちの気分やボディ・ランゲージを「読み取る」自信はある。ユズにもっと注意を向けなくてはいけない日もあれば、その次の日はエリザベートかナムかハヴィかもしれない。


Q:金メダリストたちの背後にはどれだけの人がいるのでしょうか。あなたのチームには何人コーチがいますか?あなた一人で十分でしょうか、それとも誰か他の人が必要だとお考えですか?

A:こんな素晴らしいチームであって嬉しく思っている。チームメンバーをとても信頼しているよ。信じているし、尊敬しているし、学んでいる。素晴らしいケミストリーがあるし、ハーモニーを遮るものはない。一人のコーチで必要とされるすべてのことができりうなんてありえない。私もスピンではベストとは言えないし…でもチームにベストな人がいる。コレオでもベストとは言えない…でもベストなコレオグラファーが何人かいる。考え方を共有する技術コーチたちもいる。教え子たちがみな、お互いへの敬意を理解し、シンプルなやり方で他人とつきあえるようには私はしている。ただ、製氷をしてくれる人に「ハロー」と言って、氷の質が素晴らしいといった素敵なコメントをすること。イベントでのボランティアに感謝すること。そして、メディアに対応すること。彼らの旅に資するような基本的な「人生」に役立つことを教えたりもする。親なしでいるスケーターが多いから、教え子がファンや他のスケーター、コーチでも誰にでも優しくしているのを見るのは誇らしい。


Q:クリケット・クラブでの練習のある日の、ブライアン・オーサーの普通の日常はどのようなものでしょうか。朝早く起きるのと、遅くまでリンクに残るのとどちらが好きですか?

A:普通の日なんてものはないんだ。それは良いことだけどね。でも、普段は7:15から10:00まで氷上指導をする。数時間、事務仕事やスケジュール作業もする。ISUのサイトをチェックしたり、ランキングをチェックしたり、時期による。衣装とか、音楽とか、振付師のスケジュールも確認したりする。スケーターのスケジュールについて代理人と話したり。正午にリンクに戻る。普段、その時間はハヴィと結弦を見る。リンクにいるのは4時まで。車で家に帰って、パートナーと普通の生活を送るべく努力している。料理も好きだから、料理するのは私にとってリラックスできる自然な方法なんだ。そして次の日、またすべてを繰り返す。


Q:大きな大会にあなたの教え子が出るときには、何か特別なルーティンがありますか?こだわりとか。

A:大会のルーティンは極めてシンプル。ちょっとした「迷信」はあるんだけど、絶対に何かは暴露しないよ(笑)!1つ、重要だと思っているのは、油断せずにスケーターに気を配っておくこと。みんながきちんとしているように、そして従うべきプランのようなものを持っておくこと。コミュニケーションが「鍵」だ。もう1つの極めて重要なことは、普段のボディランゲージや言葉を使うなど、「いつもどおり」でいるようにすることだ。緊張したり、不安になったりするのはOK、ただ私はそれをあまり見せないように努力している。ポジティブなままでいて、スケーターに耳を傾けるんだ。


Q:演技中、ブライアン・オーサーがスケーターと一緒になって動いているのを目にします。ご自身が大会に出ていたときと、今、フェンスの後ろに立っているときと、どちらの方が心配ですか?

A:教え子たちにワクワクするんだ。ほとんどの場合、彼らは極めて準備ができていて、私の仕事のほとんどは終わっている。演技をしているときにたくさん動く傾向があるみたいだけど、それにはいくつか理由がある。1つ目は、ステップや腕の動き、ジェスチャーなど1つ1つを知っていて、プログラムを熟知しているから、彼らと一緒になって滑るというのは自然なことだと思う。もう1つの理由は、時間をつぶすのに役立つから。静止したままで4.5分というのはとても長く感じられる。それから、選手にエネルギーを送っているような気がするんだ。


Q:スケーターがあなたのチームに入るには、どんな技術が必要ですか?


A:スケーター/アスリートが私のチームに入るのは簡単だ。100%のコミットメント。私がスケーターに頼むのは、コーチやコレオグラファー、衣装デザイナー、同僚のスケーター、リンク管理、両親、メディア、そしてファンといった、関係者全員に敬意を持つということだけ。メダルは期待しないけれど、自分の仕事に対するコミットメントを期待する。それはときに簡単ではなく、選手たちを元の軌道に戻すために励ますこともある。スケーターにとっても、私にとっても簡単なプロセスじゃないけれども、コミュニケーションが鍵だ。


Q:練習をともにするスケーターたちに、どんな価値観を与えようとしてるのでしょうか。

A:私がスケーターに教えられる最高の価値は、尊敬と礼儀だ。


Q:ハヴィエル・フェルナンデスの性質として何を挙げますか?それから、羽生結弦と、ナム・ニュエンも。

A:ハヴィエル、結弦、ナムは、文化としても人としても、3人とも異なった個性だ。みんなお互いから学んでいるし、お互いを尊敬している。他の人が練習中に応援しているのとか、転んだ時に起こしてやってるのを見るといつも誇らしく思う。彼らは1つのチームで、お互いを助けあっている。これが重要なことなんだ。競争するのも、悪くない!彼らには、氷上だけでなくリンクの外でも若いスケーターたちのロールモデルとなってもらいたい。


Q:昨夏、あなたはヴァルデモロ(マドリード)でハヴィエル・フェルナンデスとともに国際サマーキャンプを開催されましたね。いかがでしたか。

A:スペインでのサマーキャンプでハヴィと一緒に仕事できたのは素晴らしい経験だった。彼はとても良い教師だと思う。我慢強く、積極的で、教えている人に誠実な関心を持っている。スペインでサマーキャンプがでkちあのは、ハヴィにとってとても重要なことだった。彼はスペインでのスケートとその輪郭の確立に身を捧げているからね。私にとっても誇らしい機会になった!


Q:今やスペインには世界王者がいるわけですが、スペインのフィギュアスケートが成長を続けるために次のステップは何になるでしょうか。

A:スペインのスケートは自然と成長し続けるだろう。国際舞台に立つ高ランクのスケーターを有するというのが、最大の一歩だった。ジュニアグランプリやグランプリファイナルといった大会を主催するのも、その次に公演するだろう。メディアが前向きであるのは常に助けてもらえる。


Q:昨年、バルセロナでの初めてのグランプリファイナルにいらっしゃいましたね。その大会でどんな記憶がありますか?自由時間にはバルセロナを楽しまれましたか?

A:昨シーズンのグランプリファイナルの組織委員会は素晴らしい仕事ぶりで、2年連続でバルセロナ開催となったのは素晴らしいことだ。こんなことはこれまでなかったことだ。海を持つ完璧な背景、街並みの美しさ、ファンたちの移動の簡便さを備えた理想の開催地だ。バルセロナには2年前に休暇で来ただけだけど、大好きな街の1つ。建築も美しく、人も優しいし、タパスも最高。


Q:そして、この先数年間のフィギュアスケートの進化の方向性は。次のイノベーションは何になるとお考えですか?

A:ハヴィやユズのようなスケーターが、運転席に座ってスケートを好きな方向に連れて行くんじゃないかと感じている。2人とも革新性に富み、極めて運動能力があり野心的なスケーターであるだけでなく、スケートを進化させることに熱心だ。私たちはただ次になにか来るか待っていればいいんじゃないかな。この進化において、小さな一部分を担えることを誇りに思う。

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